月岡芳年 月百姿
『姥捨月』
明治二十四年印刷
棄老伝説
国立国会図書館デジタルコレクション 098
大和物語 第156段 姨捨
信濃国更科に住む男は年老いたおばとともに暮らしていたが
男の妻はこのおばのことを憎み 深い山におばを捨ててこいと男に迫った
ついに男はおばをだまして月夜に連れ出し 山に置き去りにする。
だが家に帰った男は 『わがこころ なぐさめかねつ さらしなの
をばすてやまに てるつきをみて』 と
自分のしたことを悔い、おばを迎えに行ったという。
本朝孝子傳 姥捨て山の古話
枝折り型になっている
『奥山に枝折り手折りは たが為ぞ 我が身をわけて 産める子のため』