オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

新形三十六怪撰より 「清姫日高川に蛇躰と成る図」

2017-08-02 | 新形三十六怪撰

~ 南無観世音 此世も後の世もたすけ給へ ~

「安珍清姫」

 

大蘇芳年画

 

あらすじ

醍醐天皇の御代延長六年(929年)

奥州から熊野詣に来た修行僧安珍は

真砂庄司の娘清姫に一目惚れされた。

清姫の情熱を断りきれない安珍は

熊野からの帰りに再び立ち寄ることを約束した。

約束の日に安珍は来ない。

真砂を素通りして行ったのです。

 

怒った清姫はすさまじい勢いであとを追い

日高川へくると蛇体となり、川へ飛び込んで泳ぎ渡る。

 

安珍は道成寺へ逃げ、釣鐘の中にかくまわれるが

蛇体の清姫は炎を吐いて鐘を焼き溶かし

中の安珍を焼き尽くしたのち入水自殺する。

 

 

道成寺縁起