~ 南無観世音 此世も後の世もたすけ給へ ~
「安珍清姫」
大蘇芳年画
あらすじ
醍醐天皇の御代延長六年(929年)
奥州から熊野詣に来た修行僧安珍は
真砂庄司の娘清姫に一目惚れされた。
清姫の情熱を断りきれない安珍は
熊野からの帰りに再び立ち寄ることを約束した。
約束の日に安珍は来ない。
真砂を素通りして行ったのです。
怒った清姫はすさまじい勢いであとを追い
日高川へくると蛇体となり、川へ飛び込んで泳ぎ渡る。
安珍は道成寺へ逃げ、釣鐘の中にかくまわれるが
蛇体の清姫は炎を吐いて鐘を焼き溶かし
中の安珍を焼き尽くしたのち入水自殺する。
道成寺縁起