地獄太夫(じごくたゆう)は室町時代の伝説的な遊女
生没年不詳
文久1年(1861)出版 歌川豊国(国貞)絵
遊女地獄
泉州・堺 高須(こうす)の遊君なり 容顔並ぶ者なく
今を盛にして気立てもたかく、 自ら地獄と呼んで
衣類は皆 地獄変相の図を画した衣をまとっていた
暇(いとま)なる時は座禅して悟道を味わい
悟りの境地で仕事に励み妙を得た故
一休禅師も噂の遊女に
『聞しより 見て恐しき 地獄かな』
(柳亭梅彦記)
返しに
『しにくる人の おちざるはなし』