月岡芳年 月百姿
『朱雀門の月』 博雅三位
明治十九年届
朱雀門(すざくもん)は平安宮の大内裏(だいり)の南面中央にある正門のこと
源博雅(みなもとのひろまさ)は平安時代中期の公卿、雅楽家。
延喜十八年(918年)~天元三年(980年)九月二十八日
醍醐天皇皇子の克明親王の長男。母は藤原時平の娘。
横笛、琵琶、大篳篥(おおひちりき)の名手で、その楽才をたたえる説話が多い。
国立国会図書館デジタルコレクション 078
十訓抄 巻十第二十話 (博雅三位 朱雀門の鬼の笛)
月の明るい夜。博雅三位が直衣姿で朱雀門の前をそぞろ歩いていました。
夜もすがら、笛を吹き遊んでいると、同じように直衣姿の男が
笛を吹きながら歩いてきます。 「いったい誰であろうか」 と
耳をそばだててみると、その者の笛の音は、世に類のないほど美しい。
不審に思い近寄って見たものの博雅のまるで知らない人でした。
われも話しかけず、かれも話しかけず。二人はこのようにして
月の夜ごとに行き交い、一晩中笛を吹きあったのです。
その者の笛があまりに見事なので、ためしに笛を交換してみると
かつて見たこともないほどの名笛でした。その後も月夜ごとに笛を吹き交わしたのですが、
かの者は「笛を返せ」ともいわないので、笛はそのまま博雅の手元に残りました。
博雅が亡くなった後、帝がこの笛を譲られたため、当時の上手どもに吹かせてみたのですが、
誰も博雅のように吹き鳴らせる者はありません。
その後、浄蔵という笛の名人が現れました。帝がこの者を召して
吹かせてみると博雅に劣らず吹きこなしたものです。
帝は御感のあまり、「そもそもこの笛の持ち主は朱雀門あたりでこれを得たという。
浄蔵よ、そこへ行って吹いてみよ」と仰せられたのです。
月の夜、帝の仰せにしたがい朱雀門へ行きこの笛を吹いてみました。
その時、「いまだ逸物かな」と、楼上より雷のごとき音声が落ちてきて、浄蔵の笛を称えたのです。
これを帝に奏上したため、はじめてかの笛は鬼のものであったと知れました。
これが葉二(はふたつ)と称される天下第一の名笛です。
能文社web 千年の日本語を読む 風流の鬼、博雅の三位 より転載
おはようございます。
『朱雀門の月』
ぞわぞわゎゎゎ~~鳥肌たった!
怖いとかの恐怖じゃなくてね。ほんま
われも話しかけず、かれも話しかけず
二人は月の夜ごとに行き交い。。。
ね。ね。これに似たような源氏物語がなかったかなぁ~確かにあったのね。
夜な夜な月夜の晩に笛の音に引き寄せられるように表れる美しい女。
多分。この場合は逢瀬になるのだと思うけど彼女は霊だった。。。って話。
凄い思春期だった?哀れって泣いた記憶が甦った! ・・。
今日の話は美しい!博雅の笛の音に引き寄せられた鬼との競演いや饗宴か~
葉二つと称される天下一品の名笛。
素晴らしい!狐さま。私は何処へも行かないでここの資料だけでコメントを
するって決めた!
よく考えたら失礼だよね。←今更かい眷属故に黙っておった!へへぇ~笑
月岡芳年
満月の後ろに曇。朧気に書いてないのは澄みきった音色を表してる?
いいね。綺麗な絵だわ~
暦のページで今日の月見てきた!あ~もうすぐ半月ぢゃんぢゃん。寂しい。
じゃ またね。ありがと。うふふ。ラロロラロレ
じゃ またね。ありがと。うふふ。ラロロラロレ
まだまだ雨予報だよね。妖怪や霊シリーズ大変だね。お仕事忙しいのに。
無理は禁物だからね。優しい羽チャンww
行ってらっしゃい^^行ってきます♪
うっとうしい梅雨空が続きますね。
もう梅雨あけまで、月の姿は見えないんじゃないかと
思うほどの寂しさ。三日月もすぎ上弦もダメかなって。
今月のイベントもさっぱりだ。
妖怪の話もそろそろ終わりだけど 次はどれにしようかなぁ?
月百姿も次でやっと半分になるよ。まだまだ長い道のりだねぇ。
源氏物語はそもそも男は読まないし、ましてやプレイボーイの話なんかフン!てなもん
だから、ごめんわからん。そのうち何かで探していたら出てくるかも?
羽チャンはとことん凝るって言ってるから、失礼なんかじゃないよ。
検索の鋭さは助手にしたいくらいだよ。
でも検索しながら泣くからなぁ~。(笑) ラロロラロレ