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昨日の1月17日はハワイにとって特別な、忘れられない悼みの日でした。そうです、1893年のこの日、120年近く続いたハワイ王国が革命によって倒されたのですから…。
特に今年はその125周年とあって、ダウンタウンを中心に各地でセレモニーがお行われました。まずこのブログにもたびたび登場する、ヌウアヌの丘の王家の霊廟で日の出とともに式典があり、その後、イオラニ宮殿まで参加者が大行進。その数、なんと2000人だったそうです。
その行進を私は自宅のラナイから見て、口をあんぐり。行進の列は数百メートルにも広がり、ダウンタウン一帯は交通規制をしていて、通行止めになった通りも多かったのです。
行進は白バイに先導され、最後部にもたくさんの白バイ(15台くらい?)とパトカーが付いていました。私は昨日、イオラニ宮殿のドーセントツアーのお務めがあったので、その段階で宮殿に出向きましたが、そちらもスゴイ人出で! 宮殿で行進を迎えた人も2000人前後いたそうです。
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この後、宮殿のラナイからハワイアン団体がスピーチしたり、裏手のリリウオカラニ女王像に贈物を捧げるセレモニーがあったり。女王像のそのまた裏手にあるハワイ州庁舎にも特別ステージが設けられ、フラや関係者のスピーチなどがありました。
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さらに午後は宮殿庭にてハワイアンコンサート(エイミー・ハナイアリイ&ウィリーK)などが。もう、正直ここまで今年の式典が盛り上がるとは予想していなかったので、私は感動しました。125年前のハワイ王国転覆は決して遠い昔の悲しみではなく、今なお、ハワイアンの胸に悼みを残しているのが、よく感じられたからです。
ちなみに、昨日は群衆の中でも、ハワイ王国の国旗(現在はハワイ州旗)やリリウオカラニ女王の愛した紫、そして喪のカラー、黒を身につけた人がとても目立っていました。もう一つ告白しますと、群衆からは王朝転覆に対する悲しみと同時に、怒りの残り火のようなものも感じた私…。
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ハワイの人々がハワイ王国に、そしてリリウオカラニ女王に抱く愛は…永遠です! 今後100年経っても、その想いは変わらないのではないか。そんなことをつくづくと感じた、感傷的な1日でした。