森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ワシントンプレイスからメリークリスマス!

2019年12月25日 | 日記


ハワイでは今夜がクリスマスイブ。日本ではいよいよクリスマス当日ですね!

ホノルルはちょっと曇っていますが、静かなクリスマス前夜を迎えています。

私は昨日、永らく取りかかっていた大きな締め切りを終え、(これから恐怖の校正作業が始まるといえ)心の底からホッとしています。ホッとしたついでに、1週間、日本に留学中の娘を訪ねることにしました。26日から、初めてのハワイアン航空羽田便で東京に行ってきま~す。

日本で迎えるお正月は何年ぶりでしょうか。実に29年ぶり? 初詣でも楽しみです! おせち料理も!

皆さんも、今日はどうぞ素敵なクリスマスをお迎えくださいねー。ホワイトクリスマスだったらいいですね!

私はこれから、ぼちぼち荷造りを始めることにします。

(上の写真は、リリウオカラニ女王が晩年を過ごしたワシントンプレイスです。ホリデーシーズンになると、前庭にブルーのトナカイさん達が出現します)
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続・不思議な雨乞いの岩@ワイメア

2019年12月23日 | 不思議譚


前回お話ししたモオの化身がお出ましになるという雨乞いの岩につき、ちょっとだけ追記です。

実は友人のご主人が、ハワイ島ワイメアの某牧場にお勤めしていまして。友人によれば、今年はワイメアにあまり雨が降らなかったとか。…雨が降らずに牧草が枯れてしまったりすれば、牛たちもそうですが、牧場もまた困ってしまいますよね?

なので先日、牧場の人々がこの雨乞いの岩にお参りに行ったそうです。



あ、「牧場の人々」と言いましたが、この牧場は家族経営とかの小さなビジネスではアリマセン。大変、規模の大きな牧場なのです。世界有数規模の! きっと、従業員は数百人単位、またはそれ以上ではないでしょうか。

それでも、日照りの際に企業のお偉いさんが揃って岩にお参りするというのは、何ともユニークですよね。

このあたり、日本と共通する部分が多い気がします。ハワイと日本というのは、実は精神的にずいぶん距離が近いのだと思います。
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不思議な雨乞いの岩@ワイメア

2019年12月21日 | 不思議譚


ここ数日、お天気が不安定なホノルルです。今もザーザーと雨が降っています…風も強いです!

雨、雨、雨…と考えていたら、今日、急にあることを思い出しました。ハワイ島ワイメアにある、雨乞いの岩のことを…。岩の名は「マナウアManaua」。ちなみに、ハワイ語でマナは霊力や気、ウアは雨を意味しています。

その岩は、ワイメアの小さなホテル、「ジャカランタン・イン」の中庭に鎮座しています。かなり大きく、写真ではわかりずらいのですが、高さは人の背丈ほどもあります。

しかも、大変神聖な岩でもあります。古来、この岩には雨を降らせる霊力があると信じられ、ワイメアの住民は日照りで困るたび、この岩にお参りしたものだそうです。実際、写真でも岩の上に緑のレイが置かれているのがわかりますか?

私の尊敬するワイメア在住のフラの師、マイカ・カモホアリイさんによれば、昔、いつもこの岩のうえに、近くの池に住む女性のモオ(大とかげ)の精が座っていたとか。そのモオには雨を降らせる神通力があったので、住民は雨が必要な時、岩にお参りしたのですね。

なので自分がその岩に座っていない時にでも、もし岩にお供えがあったなら、人々は雨を必要としているに違いない。モオの精はそう考え、お供えを見るたび、近隣に雨を降らせてくれたそうです。ずいぶん、パワフルなモオだったのですね!

私がマナウアを訪れたのは、約3年前。上記にマイカさんを取材した帰りのことでした。マイカさんから岩の話を聞き、帰りにマイカさんにいただいたレイを持って、岩を参拝したのです。

私は霊能力ゼロではありますが、なんだか岩を見た時、とてつもなくスピリチュアルな岩であるような気はしました。なので手を触れないように気をつけながら、レイをお供えしましたっけ。

そして、その数時間後。私たちがコナ空港へと車を走らせていた時のことです(私はカメラマンと一緒でした)。その日はジリジリ肌が焼けるほどの晴天だったのですが、空港に向かう途中の道路で異変が起きました。なんと急に空が曇り、大雨が降ってきたのです! それは視界が閉ざされるかのような大粒の激しい雨だったので、もうビックリでした!

その時、なぜか私は思い当たってカメラマンに言ったのです。「これはきっと、雨乞いの岩のお陰よ。私たちがレイを持ってお参りしたから、雨を降らせてくれたのよ。でも、この雨が岩のパワーのお陰であることを私たちが理解した以上、すぐに雨はやむと思うわ」。

すると! 不思議なことに私がそう言った途端、雨が本当に小降りになり、ものの数分のうちに上がってしまったのです。不思議ですが、本当の話。

…思うに、モオの精は自分の力が理解された段階で、「そうよ、この雨は私が降らせたの。わかってくれているなら、もう雨を降らさなくてもいいかしら?」と思ったのかもしれません。本当に、(こんなことを言うと神がかって聞こえるかもしれないのですが)その雨のタイミングは絶妙だったのです。まるで私たちの会話がモオの精に筒抜けで、モオが「フフフン」と笑いながら、雨の栓を閉じたり開いたりしているかのようでした。

…ずいぶん前の経験ですが、雨模様だった今日、急に、不思議な雨乞いの岩を思い出してしまいました。

まだまだハワイには、こんな不思議なお話が溢れているのですよー。
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続・久々のカワイアハオ教会

2019年12月17日 | ハワイアナ


昨日、愛するカワイアハオ教会の「揉め事」につき、ザッとお話ししました。再建中だったカフェテリアの跡地から遺骨が出てきた一件ですね。

詳しく調べてみると、事の発端は2009年。老朽化したカフェテリアを解体し、平地になった土地から69体の遺骨が出土したことがきっかけでした。

あ、カフェテリアの建築中にと何度も言っていますが、以前はカフェテリアだった建物が、当時、18億円の予算をかけて大型の総合センタ―に生まれ変わる計画があったそうです。カフェテリアに加えオフィスや会議室、教育センター、図書館にミニ博物館などが入る予定だったとか。

それが古い遺骨が発掘されたため、特別なハワイ州法(ネイティブハワイアン埋葬法)に乗っ取ってその建築許可が再考されるはずだったのが、教会は「この土地については、ネイティブハワイアン埋葬法が適用されない。なぜなら、出土したのはキリスト教にのっとって埋葬された骨だったのだから」なんて変なことをいい出したのです。

確かにそういうお棺に入った遺骨もあったのですが、ネイティブハワイアン埋葬法が適用されるか否かは、埋葬方法ではなく遺骨の時代によって決まるわけですから、教会の言い分はとんでもない詭弁だったのです。

ところが一度、州の裁判所がその意見に同意して再び建築許可を出してしまったことから、喧々囂々に。さらなる訴訟が起こされて、あっという間に10年経ってしまったというわけですね。もちろん、建設計画はピタッと止まったままでした。

結局、くだんの土地からは最終的に数百体の遺骨が出たことで、教会としても世論に従うことになったのでしょう。昨秋、立派な総合センターの建設を断念したというわけだったのです。

お陰で、今も教会はお葬式や日曜礼拝後、みんなが集う憩いの場もない状態になっていますが…。それも仕方がないというもの。私も結婚前は、いつも教会の礼拝後、あのカフェテリアでランチをいただいたものですが、その下がかつてお墓だったなんてね…。知らぬが仏とは、このことでしょうか。

教会の残念な気持ちもわかりますが、これもまあ、「神さまの思し召し」というものだったのではないでしょうか?
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久々のカワイアハオ教会

2019年12月16日 | ハワイアナ


今朝は1週間ぶりに、テクテク朝の散歩に行って来ました!

ダウンタウンのカワイアハオ教会(オアフ島で最古の教会。ハワイの王族が通った教会でもあります)を通りかかると、ちょうど日曜礼拝が始まるところでした。

皆さん、ハワイアンな盛装をして礼拝にやってきたご様子で、とりどりのアロハシャツやムームーが素敵でした。旅行客の皆さんは、これもやはりロングパンツで襟付きの小ざっぱりした服装でした。



昔は毎週、通った教会なので、何だか今日はとても懐かしくなりました~。朝9時からの礼拝、久しぶりに今度、出席してみようかな? 今日はキタナイ格好だったので遠慮しましたが。

ところで、皆さん、ケネス・マクアカネというミュージシャンをご存知ですか? 自らもアーティストであり、プロデューサー、作曲家としても大活躍。ハワイのアカデミー賞とも異名をとるナ・ホク・ハノハノ賞を11回も受賞している人なのですが…なんと昨年から、こちらの教会の牧師としても活躍中なのです!

カワイアハオ教会といえば、カメハメハ3世時代に建てられた、それは由緒ある教会です。ケネスさんは12代目の牧師ですって!

11代目の牧師さんは比較的まだ若かったですが…。通常、リタイヤするまで牧師職を全うするのですが、先代の時代にはいろいろありましたからねえ。カフェテリアの改装中、古い遺骨が出てきた件では、大問題になりました。

ハワイの土地から古い骨が出てきた場合には、そこを埋葬地として尊重し、建物を建てないのが常なのですが、カワイアハオ教会ではその規律を無視してそのまま同じロケーションにカフェテリアを立て直そうとしたので、ハワイアン団体が大反対したのです。抗議運動に加え、実際に訴訟にも発展しました。

ですが、ケネスさんに代変わりしてから半年後、教会は建築計画をストップする決定をくだしたんですね。10年間もの間、大揉めに揉めていたのが、やっと昨年11月、解決したというわけです。

そんなこんなで? なんだか今朝のカワイアハオ教会周辺、ものすごく爽やかな雰囲気を感じたのですが、それは気のせいでしょうか…。

エンターテナーでもあるケネスさんのお説教、一度聞きに行きたくなりました!
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