アメリカの政治家とネクタイの関係

先日、ハワイの政治家とレイの関係について書きました。そういえば！　ハワイを離れた米本土にも、(人から贈られるものではありませんが)自分を奮い立たせるレイならぬパワータイと呼ばれる部類のネクタイがございます。

パワータイ、日本的に言うとパワフルなネクタイ、でしょうか。淡いアースカラーとか優しい水玉模様のネクタイとかではなく。色はくっきり原色系で力強く、多くは赤。青やゴールドもよくあるパターンですね。柄も無地か、堂々とした大柄。小花模様ではなく大胆なシマシマなどなど。

一般にパワータイは、ここ一番の勝負時とかに着用されることが多いよう。たとえば！　一世一代の演説をする時とか討論会。裁判に臨む弁護士とかが、よくパワータイを着用しますよね。もちろん、同様の場合に、ハワイでもパワータイをつける人はいます。

冒頭と下の写真は、1月12日にTV放映された、オバマ大統領による一般教書演説での連邦議員たちの様子です。一般教書演説は、年の初めに米大統領が行う、その年の施政方針演説。全議員はもちろん最高裁判所の裁判官、軍のトップなどが一同に会する、それはそれは重要な機会ですからね。出席者もご覧の通り、ずらりパワータイをつけて出席しています。ほとんどが赤いネクタイ(笑)。



オバマ大統領はでも、所属する民主党の象徴カラー、青ですね。背後の2人、副大統領と下院議員は赤ですが。
(目をつぶった写真でゴメンナサイ！)



パワータイもいいですが、ああ、こんなところに、香りよい花のレイをつけて出席したらもっと素敵ですよね～。パワータイよりもずっと品があり、ALOHAなムードでよいディスカッションができそうではないでしょうか？

ハワイ州選出の議員はTVには映っていませんでしたが、どうだったのでしょう。レイをつけていたなら最高ですけれど。

ハワイの政治家とレイ

一昨日の水曜日、ハワイでは2016年度の州議会がスタートしました。上の写真はその開会式の様子ですが、議員全員がレイを何本もかけているのがハワイらしいですね～。大切な機会や晴れの場でのレイは、ハワイでは欠かせませんからね。

その場合、もちろん人から贈られるレイが多いと思いますが、自分でレイを選んでつけてもOKです。レイはハワイの人々にとってアクセサリー、ではなく。人に贈る場合は愛情や敬意、感謝、応援などの気持ちがこめられ、自分でかける場合には自分の気持ちを高めたり、気を引き締めたり…のような意味もあるのではないでしょうか。

そういえば私も昨夏のハワイEXPO(渋谷)のトークショーに出演した時、レイをかけました。花のレイではなくリボンレイでしたが。とたんに、ハワイを代表してガンバロウ、みたいな、気持ちが沸いてきたのでした…。そういえば。

州議会開会の記事を読んで、つれづれ、そんなことを思い出しました。ハワイのレイ文化は、本当に素敵です！

ハワイのロコが夢中！の新レストラン

週末にアラモアナセンターを歩いていたら、新しくオープンしたセンター西側の一角で、何やら人混みを見つけました。最近、噂になっていたレストラン「カフェ・ラニ」がやっとオープンした模様。

この店はイタリアン料理の店ですが、小ぶりの焼きたてパンと、美味しそ～なパフェ類が評判！　さすが日本人経営というだけあって、ショーウィンドウの素晴らしいこと。日本では当たり前かもしれませんが、料理の見本を飾るレストランはハワイにはありませんからねえ。ロコも夢中になるのがわかる気がします。



朝6時半オープンとのことなので、私も近いうちに、駆けつけたいと思います。朝食なら、そんなに混んでいないのではないかな～。

ホノルル・チャイナタウンにも春が…

最近、チャイナタウンにたびたび出没している私です。しばらくはファーマーズ・マーケット派で、歩いてほんの15分のチャイナタウンから、足が遠のいていた私。昔は野菜を買いにちょくちょく出かけたのですが、最近はレイショップを訪れるくらいになっていました。

が、やはりチャイナタウンは、食料品が安い！　野菜もものすごく新鮮で。雑貨の掘り出し物もザクザク。で、昨年からまたまたチャイナタウン派に回帰したのでした。

昨日もチャイナタウンを歩いてみれば、いろいろお正月の飾りものが。



そうでした、チャイニーズ・ニューイヤーがもうすぐそこに近づいてきています(2月8日)。ここホノルルでも、今月末から、いろいろなお祝いが目白押し。私の大好きなチャイナタウンのパレードは、1月30日ですよ～。

これからハワイを訪れる方々、ぜひイベントカレンダーをチェックしてみてくださいね。

イオラニ宮殿のナイトツアー

しっかりブログをさぼっていた12月ですが、家でずっと寝ていたわけではなく…。思い返せば、イベントの多い月ではありました。初めて行ったエイミー・ハナイアリイ＆ウィリーKのクリスマスコンサートも素晴らしかったし…(ウィリーKのパワフルな歌声に、家族全員、ビックリでした！)。

その中でも、こんなに遅くなっても1つだけ、皆さんにしっかりシェアしておきたいイベントがございます。12月29日に行った、イオラニ宮殿の夜のツアーがそれ。以下、写真とともにご案内しますね。

ダウンタウンのイオラニ宮殿は、ふだんは日中だけのオープンなのですが、年に一度、日暮れ後に公開される日があります。それがカピオラニ王妃の誕生日セレビレーションという特別イベント。宮殿を建てたハワイ王朝7代目のカラカウア王が、こよなく愛したカピオラニ王妃の誕生日は12月31日。毎年その直前に、誕生日を祝して夜間のツアーが行われるのです。



その日の宮殿は、とにかく特別なこと尽くしで。いつもは宮殿裏手からゲストが入るのですが、この日だけは正面から。そして美しいコアウッドの階段も、この日だけは使うことができます。いつもは手すりに触れるだけで叱られる貴重な階段なので、ふだんゲストはエレベーターで2階に向かうんですけどネ。



しかも夜の宮殿の内部では、音楽家やフラダンサーのパフォーマンスも。ある部屋ではオペラ歌手がピアノに合わせて歌っていたり、またあるスペースではハワイアン音楽のシンガーが。王座の間では、フラダンサーが踊っていました。



日頃、私が宮殿を訪れる時は、とにかく建物全体がひっそりしています。ガイド付きツアーは別として、あとは皆さん、ひっそり、無言で宮殿を見学する感じです。それがこのナイトツアーだけは別。音楽に溢れ、賑やかで、本当にカラカウア王時代のハワイ王国の栄華が、蘇った感じでした。

たとえばオペラ歌手が歌っていた青の間のピアノは、ふだん封印されているんです。なのに、あんな風に普通に弾けるなんて知らなかった！

王座の間もしかり。ここはカラカウア王が正式な謁見に使った部屋ですが、王族の葬式が行われたこともあれば、王国最後の女王リリウオカラニが退位後、裁判にかけられた部屋でもあります。

そんなことで、どうもいつも、しんみりとした印象の部屋だったのですが。この夜ばかりは賑やかな音楽とフラに満ちて、なんと明るい印象だったことか。カラカウア王がここで頻繁に舞踏会を開いたのもまた事実で、部屋のハッピーな側面が、この日は再現されていた感じでした。

そんなこんなで、いつもは「過去の遺物」然としていた宮殿に再び、生命がともったようなこの夜。私は嬉しくて、なんだか涙が出てしまいました。ここで暮らしたいにしえの王族達も、さぞさぞ喜んでいることでしょう！　きっとカラカウア王もカピオラニ王妃も毎年この夜を心待ちにしていて、ゲストの間をこっそり歩き回っていたのではないかな～。

このカピオラニ王妃の誕生日セレビレーションは、毎年12月末に開催されます。もしも今年その時期にハワイを訪問する方予定があれば、ぜひいらしてくださいね。時期が近づくと、イオラニ宮殿のホームページから予約ができるようになりますヨ！