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今朝の新聞には、ちょっと衝撃的なニュースが載っていました。ハワイ島コナのコーヒー農園が、チープなコーヒーをコナコーヒーと偽って販売しているという疑いで、ウォールマートやアマゾン、コスコ、セーフウェイなどなど、全米展開している大型店&企業多数に対して集団訴訟を起こしたのだそうです。
兼ねてから、こういった大型店がずいぶん安い「コナコーヒー」を売っていることに、本物のコナコーヒー農園主たちはかねてから苦々しい思いを抱いていたのでしょう。このたび、現代の進んだ科学技術のもと、それらの店が売るお安い「コナコーヒー」を分析したところ、なんと19ものブランドのコーヒーが、コナコーヒーでもなんでもなかったことが判明したそうです。
何でも今ではコーヒーの銘柄も、マンガンやコバルト、亜鉛、バリウムなどの含有量で特定できるのだそうで。しかも! 本物のコナコーヒーは年間270万ポンド(1215トン)しか産出されていないのに、俗にいう「コナコーヒー」の総量を計算すると、200万ポンド(9000トン)にもなってしまうそうです。
これはもちろん100%コナコーヒーに加え、ブレンドコーヒーもきちっとパッケージの謳うところのコナコーヒーの含有量を計算し、算出した数字なのですが。
今後、被告側は、誰が、どのようなテストでコナコーヒーか否かを判定したのか、などと問題点をついてくるでしょうし、反対に原告側はテストを続け、さらに多くの企業が被告に名を連ねることになるでしょう。
結果が出るまでに何年もかかるでしょうが、ハワイの人々にとっては、その行方が大変、気になるところです!