もりんの日々是迷い人

もりん。50代主婦。
×あり。子あり。
良い職場と幸せを探し求める日々。

私の『平和』はあの日から変わった。

2024-08-10 11:05:00 | 家族
もうすぐ『あの人』の初盆です。
あの人。
私の前の旦那さんです。
23年。一緒に暮らした人です。
2人の子供を授かった人です。
今年の4月に胆管癌で亡くなりました。67歳でした。

お盆にはご先祖が帰って来るって言いますよね。
前の夫って、私にとってご先祖?
違う気がする。 

亡くなったあの人を見て、私が最期に思ったのは……
『ちゃんと話がしたかった』です。
病気でも、もう少し生きていると
思ってました。
でも。そんなのは私のただの願望で。
あの人はあっさりと逝ってしまった。

子供たちと言っても、もう成人だし。あの人と何か話し合うことなんて、ないのかもしれない。
実際目の前にいたとしても、何も話さないのかもしれない。

それでも……
会いたい。話したい。そう思う。

実際、幽霊にでもなって出られたら怖いと思う。
私に霊感があったら、あの人の言葉を聞いてあげられたかもしれない。
そんなことを考える。

子供たちは大丈夫。ちゃんとやってる。
生きてる時に私言ったよね。
「何かあればなんとかする」って。
ご主人(今の旦那さん)もいっぱい協力してくれた。

ご主人のことは。
亡くなる半年くらい前に初めて紹介した。
何かあればきっとお世話になると思ったから。
あの人は、優しく受け入れてくれた。

お盆になったら、あの人は帰って来る?
でも、もうあの人が住んでいた家は他人の物。家に帰っても、誰もいない。
子供たちのとこに来る?

私のとこには………
来ないかもしれないね。
『他人』なんだもん。


昨日のニュースで。
被爆者の人が言ってました。
『平和とは。普通の日常がおくれること』だと。
本当にそうだと思いました。

ある日突然。
戦争で家族や友達が亡くなる。
病気で家族がなくなる。
そんなことを普段考えないのは、今が『平和』だったから。

誰かを…何かを失うと言うことは…
『平和』を『日常』を失うことになるのだと思う。

悲しい、寂しいだけじゃない。
自分の中で、何かを失う。

世界がいつも『平和』であって欲しいのに。
いつもどこかで争いが起きて。
災害が起きて。
病気や事故…または天命だとしても、人は命を失って行く。


もうすぐお盆。
どれだけの人が、大切な人の元に戻ってくるんでしょうか。
あの人には会えるかな?









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