何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証

私は2015年12月28日、20数年共に暮らした伴侶である祥一郎を突然喪いました。このブログは彼の生きた証です。

祥一郎………お前は私の帰る場所だった………

2016年01月08日 | 日記
無理矢理予定を作って、人に会いに行く。

その予定をこなしているときだけは、すこしだけ悲しみから遠ざかることができる。

しかしそれも終わり、夕暮れの街を帰宅するために歩いている内に、帰っても誰も待っていてくれないことを考え、脚が鉛のように重くなる。


そう、私がひとりで気ままに街で散策、飲んだくれても、私には帰る場所があったのだ。いつでも祥一郎が待っていてくれていた場所が。

その当たり前のように思っていた環境がどんなに貴重で素晴らしいものだったか。


祥一郎が逝ってしまってからそれに気付き、そしてそれに苛まれる。

いや、わかっていたのだ。
今更独り暮らしはもう不可能に違いないと。


あまりに当たり前のようにあった環境に、その貴重さを頭の隅に置き忘れて暮らしてきた。
そしてその貴重なものを失い、感謝をわすれていた私は罰を受けているのかもしれない。



祥一郎………もう遅い、遅かったんだね………
寂しいよ………

祥一郎………悲しくて辛いけど、仕事にいくよ……

2016年01月07日 | 日記
明日から仕事に行くつもりです。


悲しみのどん底のような状態で、まったく精神状態は変わらないけれど、このまま悲しみ何もしないわけも行かず、配慮してくれた上司や同僚にも申し訳がたたず、明日重い腰を上げて職場に復帰しようと思います。


不安です。おそらく元のように仕事ができるまで時間はかかるでしょう。
疲れて帰宅して、誰も待っていない部屋、そんな生活が耐えられるのか…それを考えると恐ろしい気もします。


しかし残された私は生きて行く。
とりあえず生存している。


いますぐ祥一郎に逢いたいけれど、それも叶わぬのなら、彼の菩提を弔って、いつかあちらで逢えるように信じて、それを糧に生きて行くしかないのでしょう。


祥一郎……お願いだから、私の悲しみを持って行っておくれ……

あの時刻から逃れられない………

2016年01月05日 | 日記
た祥一郎が逝った時刻に目が覚めてしまった…

就寝時間をずらしてもだめ……

そしていつものふたりの朝の営み、窓を開けたり、布団を干したり、飲み物を用意したり、パソコンに電源を入れたりする行為を思い出して、ひとり慟哭………

今朝、また涙腺が崩壊、ひとり叫びながら。
「祥一郎、逢いたいよ 帰ってきておくれよ、何とか言ってよ……でも、でも、あまりそんなこと言っちゃダメなんだよね。

あっちに行って、安心して楽しく暮らせるように祈らなくちゃダメなんだよね


でも、おっちゃんは寂しいよ……寂しいよ……なんで死んだの?なんで、なんで、なんで……」
そう呟きながら、きょうも一日が始まる……

祥一郎………また残酷な朝がやってきたよ

2016年01月04日 | 日記
また朝がやってきた

そして、祥一郎を失いどう過ごしていいかわからない時間が、無情にゆっくり過ぎて行く

テレビをつければ浮ついた情報が、痴呆じみた音で無駄に流されている

街へ出れば笑顔の赤の他人ばかりが目につき、お前の幸せなど一瞬で瓦解すればいいなどと思ってしまう

公園でひとり坐っていれば、子供を連れた親子、ペットの散歩をしている老人を眺めて、ますます自分の寂寥感が増幅されていく


家に居て何か作業をすれば、途中で深い喪失感に襲われ手が止まり、焦点の合わない視線で呆然自失

そして、絶えず黒く恐ろしい渇望がふつふつと沸いてくる

簡単に死ねる方法を探す………何もかも放りだして行方をくらます……
他人を殺して自分も………等々


さて、私は立ち直れるのでしょうか

まで深い悲しみに襲われたことが何度かあるけれど、それとは比較できない今回の悲しみ喪失感慟哭を、時間が癒してくれるのか
だとしたら、それはいつなのか


さすがの時間という特効薬も、今回ばかりは役に立たないのではないか

未曾有の苦しみに、そんな悲観論ばかりが鉛が入ったような頭を巡る


祥一郎………
そっちへ行って君に逢いたいけど、最悪逢えなくても、君の居ないこの世界に存在することが、おっちゃんには耐えられないよ
おっちゃんは無になりたい

想い出の地を巡る

2016年01月02日 | 日記
祥一郎、きょうは君との思い出のある場所を巡って来たよ。

変った場所もあったし、変わらない場所も有った。


でも間違いなくふたりが一緒に過ごした場所や店。


懐かしいよ。でも……切ないよ。もう君は居ない。


祥一郎、今のアパートの押し入れがガランとしてるよ。
あんなに有った化粧品がもう殆ど無いよ。
冷蔵庫の中身が減らないよ。お米も減らないよ。
大晦日、街は賑わい、私も正月のお節の用意で忙しく台所で働くはずだったのに。
祥一郎の好きななますやきんぴらごぼう、キントンもう作れないね。
祥一郎の好きな伊達巻きももう買って無いよ。
正月の用意は何もしてないよ。
年が明けたら、水道代や電気代、ガス代もガクンと減るね。

それが君が居なくなったひとつの証。



………経済的に楽になっても、精神的に死ぬほどの苦痛を感じるんだね、きっと。


祥一郎、部屋の空気が冷たいよ……いくら暖房をつけても冷たいよ。君の肌や息の温もりがないからね。
クロもいつもよりかなりおとなしいよ。鳴かないよ。なにか感じてるのかな。


祥一郎、私をなんでおいて行った?なんでおいて行ったんだよ………
ずるいよ、先に行っちゃうなんて。順番が逆だよ。

おかげで私の老後はひとりで寂しく、或いは孤独死でもするかもしれない。
もう同じ出会いは絶対無いからね。
だったらもう、だったらもう、いっそのこと………


祥一郎、なんで、なんで、なんで、逝ってしまった……