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2023年 新年のご挨拶

2023-01-03 23:55:00 | 日記(活動関連)
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

本記事では、これから取り組もうとしている、新しい市民活動の方向性について紹介いたします。

子どもの貧困問題の中に、「体験格差」という言葉があります。これは、習い事や旅行など、学校以外での体験活動の有無に格差があることをいいます。この問題に取り組んでいきたいと考えております。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが2022年10月に実施した調査によりますと、世帯収入が少ない家庭の小学生の約3人に1人が、1年を通じて学校外での体験活動を何もしていないことが明らかになりました。

例えば、「ピアノを習う」という体験があると、ピアノ演奏技術が上達して、その人はピアノが強みになります。それだけでなく、将来は「音楽を学べる学校に進学したい」「音楽に携わる仕事がしたい」というように、将来像や目標を思い描くことができます。しかし、このような体験機会を得られなかった人は、経験値や強みになるものを得ることができず、将来の進路や職業選択が難しくなると思います。つまり、体験格差は、将来の生き方にも直結する問題であると考えます。

「世帯収入が多いのは親が必死に働いているためであり、世帯収入が多い分、その家庭の子どもは習い事などを通して体験機会を多く得られるのは当然である。」という考え方もあると思います。この考え方には同意しますが、何らかの事情によりそれが叶わない家庭も少なからずあります(一人親家庭など)。また、子どもが大人になったときに、どのように生きていくのか、というテーマは、世帯収入の多さに関係なく大事なことだと思います。

私自身のここ数年の市民活動は、貧困世帯の子どもたちを助けることが主たる取り組みでした。これからは、「助ける」だけでなく「育てる」部分にも注力して、子どもたちが「課題を自力で解決できる力」「新しいものを創る力」「生きる力」を養いつつ、「世の中にはこのような仕事や生き方もある」ことを発信する活動に取り組みたいです。
老子の格言(出典は諸説あるようです)に「授人以魚 不如授人以漁」というものがあります。これは、「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、人に釣りを教えれば一生食べていける。」という意味です。新たな活動の方向性は、この考え方に通じるものがあります。

これまでに行ってきた市民活動も含めて、活動は継続することが大事であると思います。ただ、活動を続けていく中で、課題が見つかることもあります。また、時代の変化に伴い、要求されるものが変化していきます。これらに向き合い柔軟に対応しながら活動を進化させていく(ブラッシュアップする)ことも、同じくらい大事であると考えます。活動を通して、私自身の学びに繋げることができればと思います。

ある団体にてボランティアとして活動するならば、次のことを実践できる団体がよいです。
・熱意を持って活動できる。
・現場スタッフ(ボランティア)の意見に耳を傾けることができる。
・現場スタッフ(ボランティア)の士気を下げない。
・メール対応など、社会人としてのマナーをわきまえている。

今後とも、よろしくお願いいたします。


出典
Business Insider Japan 「体験の機会」でも格差という衝撃。年収300万未満世帯の小学生、3人に1人“学校外の活動“なし




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