チャリティーサンタとは、「NPO法人チャリティーサンタ」(以下、「法人」と表記)が2008年から行っている、サンタクロースを通じた社会貢献活動です。今月上旬に、ボランティア繋がりの知人よりお誘いを頂き、私も参加致しました。
1.具体的な取り組み
簡単に説明しますと、サンタクロースに扮したボランティアが、クリスマスイブの夜に各ご家庭に訪問し、お子さんにプレゼントを渡したり応援の言葉をかけたりします。また、サンタクロースを呼んだご家庭にはチャリティー金(1家庭につき2,000円~)をお願いしており、このチャリティー金は各種チャリティー活動に使用されます。(詳細は後述の「ルドルフ基金」を参照)
法人は、秋頃より、サンタクロースやそのサポートを行うボランティアを募集します。クリスマスイブになる前に、ボランティアメンバーは事前研修(1回約3時間)に参加し、活動時の注意点やサンタクロースになるための心構えなどを学び、ご家庭に訪問した際のシミュレーションも行います。
法人は同時に、サンタクロースを呼んで欲しいご家庭も募ります。お子さんへのプレゼント、お子さんが頑張ったこと,これから頑張って欲しいことなどのエピソードを、事前にご家庭で用意して頂きます。お子さんに内緒でサンタクロースを呼ぶことにより、より思い出深いクリスマスになります。
チャリティーサンタでは、サンタクロースとは「誰かを笑顔にしたい気持ち(を行動に移せる人)」だと考えています。このような「サンタクロースのような人」が増えれば、身近な問題も、世界で起こっている問題も解決できると考え、これまでに多くの取り組みを行ってきました。
2.クリスマスイブ当日の活動内容
「サンタクロース=高齢の太った男性」というイメージが強いことから、基本的には、サンタクロースは男性ボランティアが担当します。この担当パートを「訪問サンタ」といいます。訪問サンタは、クリスマスイブ当日にご家庭に訪問し、お子さんに(事前にご家庭で用意して頂いた)プレゼントを渡したり、(事前にご家庭で用意して頂いたエピソードを基にした)応援の言葉をかけたりします。
女性ボランティアは基本的に「サポートサンタ」というパートを担当します。サポートサンタは、訪問サンタの衣装チェックや訪問直前の最終確認,保護者様への訪問前連絡を行います。
訪問時は、訪問サンタとサポートサンタが1名ずつのペアになって行動します。訪問先は秋田市内を中心に各地に点在していることから、5名ほどのサンタがまとまって車で移動します。私は運転も兼任し、秋田市西部地区に訪問しました。
時間に余裕がある場合は街角に出向き、主に親子連れにクリスマスをお祝いします。この活動のことを「街角サンタ」といいます。サポートサンタは保護者様にチャリティーサンタの趣旨を説明し、一連の取り組みを周知させていきます。訪問サンタはお子さんにサンタ飴をプレゼントします。
尚、よりサンタクロースらしい外観に近づけるために、衣装はオリジナルで制作されたものを使用します(株式会社ナルミヤ・インターナショナル製)。さらに、黒色や茶色の革靴を履き、お腹にタオルを巻いて体を太く見せるように工夫しています。
3.これまでの実績
2018年9月時点で、全国25都道府県に34の支部があります。これまでに約12,000人のボランティアがサンタになり、約22,000人のお子さんに、プレゼントと一緒に笑顔と夢を届けてきました。
秋田支部は2013年に発足し、今年の訪問家庭は46軒,ボランティアの参加人数は71名でした。
4.ルドルフ基金
頂いたご寄付は、「ルドルフ基金」という取り組みに使われます。厳しい環境の中にあるお子さんたちに、無償でのサンタクロース訪問、プレゼント提供を行います。
2017年に法人が行った調査によりますと、シングルマザーの3人に1人が「クリスマスなんてなくていい」,「来ないで欲しいと思ったことがある」という結果があります。その理由としては、「お金がかかる」,「時間がかかる(余裕がない)」,「母子二人で寂しいから」という回答が目立ちました。経済的不安があるご家庭は、クリスマス,誕生日,家族旅行などの経験が得られず、特別な経験に伴う「思い出」が不足しやすい傾向があります。
行政のみならず、全ての人が「地域の中の当事者」として捉え、多くの人が参加しやすく、支えることができる仕組みを構築する必要があります。そこで法人は、誰もが知っている「クリスマス」という行事を通して、多くの人が子どもたちのために働きかけることのできるプログラムをつくり、波及させること目指しています。クリスマスイブ当日のチャリティーサンタに参加できない場合でも、法人に寄付したり、絵本を購入して贈ったりする(ブックサンタ)こともできます。
2017年のルドルフ基金の実績として、シングルマザーで経済的な厳しさを感じているご家庭,被災により経済的立て直しを行っているご家庭など(訪問家庭数:255軒,対象となったお子さん:492名)にアプローチを行いました。
5.まとめ
一人ひとりの力は小さくても、多くの人が行動し、地域全体で取り組めば、問題を解決するための大きな原動力となります。チャリティーサンタに限らず、これからも誰かに寄り添えるように活動できればと思います。
1.具体的な取り組み
簡単に説明しますと、サンタクロースに扮したボランティアが、クリスマスイブの夜に各ご家庭に訪問し、お子さんにプレゼントを渡したり応援の言葉をかけたりします。また、サンタクロースを呼んだご家庭にはチャリティー金(1家庭につき2,000円~)をお願いしており、このチャリティー金は各種チャリティー活動に使用されます。(詳細は後述の「ルドルフ基金」を参照)
法人は、秋頃より、サンタクロースやそのサポートを行うボランティアを募集します。クリスマスイブになる前に、ボランティアメンバーは事前研修(1回約3時間)に参加し、活動時の注意点やサンタクロースになるための心構えなどを学び、ご家庭に訪問した際のシミュレーションも行います。
法人は同時に、サンタクロースを呼んで欲しいご家庭も募ります。お子さんへのプレゼント、お子さんが頑張ったこと,これから頑張って欲しいことなどのエピソードを、事前にご家庭で用意して頂きます。お子さんに内緒でサンタクロースを呼ぶことにより、より思い出深いクリスマスになります。
チャリティーサンタでは、サンタクロースとは「誰かを笑顔にしたい気持ち(を行動に移せる人)」だと考えています。このような「サンタクロースのような人」が増えれば、身近な問題も、世界で起こっている問題も解決できると考え、これまでに多くの取り組みを行ってきました。
2.クリスマスイブ当日の活動内容
「サンタクロース=高齢の太った男性」というイメージが強いことから、基本的には、サンタクロースは男性ボランティアが担当します。この担当パートを「訪問サンタ」といいます。訪問サンタは、クリスマスイブ当日にご家庭に訪問し、お子さんに(事前にご家庭で用意して頂いた)プレゼントを渡したり、(事前にご家庭で用意して頂いたエピソードを基にした)応援の言葉をかけたりします。
女性ボランティアは基本的に「サポートサンタ」というパートを担当します。サポートサンタは、訪問サンタの衣装チェックや訪問直前の最終確認,保護者様への訪問前連絡を行います。
訪問時は、訪問サンタとサポートサンタが1名ずつのペアになって行動します。訪問先は秋田市内を中心に各地に点在していることから、5名ほどのサンタがまとまって車で移動します。私は運転も兼任し、秋田市西部地区に訪問しました。
時間に余裕がある場合は街角に出向き、主に親子連れにクリスマスをお祝いします。この活動のことを「街角サンタ」といいます。サポートサンタは保護者様にチャリティーサンタの趣旨を説明し、一連の取り組みを周知させていきます。訪問サンタはお子さんにサンタ飴をプレゼントします。
尚、よりサンタクロースらしい外観に近づけるために、衣装はオリジナルで制作されたものを使用します(株式会社ナルミヤ・インターナショナル製)。さらに、黒色や茶色の革靴を履き、お腹にタオルを巻いて体を太く見せるように工夫しています。
3.これまでの実績
2018年9月時点で、全国25都道府県に34の支部があります。これまでに約12,000人のボランティアがサンタになり、約22,000人のお子さんに、プレゼントと一緒に笑顔と夢を届けてきました。
秋田支部は2013年に発足し、今年の訪問家庭は46軒,ボランティアの参加人数は71名でした。
4.ルドルフ基金
頂いたご寄付は、「ルドルフ基金」という取り組みに使われます。厳しい環境の中にあるお子さんたちに、無償でのサンタクロース訪問、プレゼント提供を行います。
2017年に法人が行った調査によりますと、シングルマザーの3人に1人が「クリスマスなんてなくていい」,「来ないで欲しいと思ったことがある」という結果があります。その理由としては、「お金がかかる」,「時間がかかる(余裕がない)」,「母子二人で寂しいから」という回答が目立ちました。経済的不安があるご家庭は、クリスマス,誕生日,家族旅行などの経験が得られず、特別な経験に伴う「思い出」が不足しやすい傾向があります。
行政のみならず、全ての人が「地域の中の当事者」として捉え、多くの人が参加しやすく、支えることができる仕組みを構築する必要があります。そこで法人は、誰もが知っている「クリスマス」という行事を通して、多くの人が子どもたちのために働きかけることのできるプログラムをつくり、波及させること目指しています。クリスマスイブ当日のチャリティーサンタに参加できない場合でも、法人に寄付したり、絵本を購入して贈ったりする(ブックサンタ)こともできます。
2017年のルドルフ基金の実績として、シングルマザーで経済的な厳しさを感じているご家庭,被災により経済的立て直しを行っているご家庭など(訪問家庭数:255軒,対象となったお子さん:492名)にアプローチを行いました。
5.まとめ
一人ひとりの力は小さくても、多くの人が行動し、地域全体で取り組めば、問題を解決するための大きな原動力となります。チャリティーサンタに限らず、これからも誰かに寄り添えるように活動できればと思います。