10月20日放送の和風総本家スペシャル「メイド イン ジャパン 世界で見つけた日本の技」を見ていたら、後半の方で、イタリアはトリノで遺跡の修復をするのに日本の和紙が無くてはならない。その和紙は高知県日高村で漉かれる典具帖紙と呼ばれる日本一薄い和紙でした。その和紙を漉く職人、人間国宝の濱田幸雄氏が紹介され、現在はその孫が伝統の技を受け継いで いるとの事。その紙漉きの工程を見ていたら、漉いた後、圧縮し水気を絞った後、板に貼り付け乾かす時に使う刷毛を見て、ビックリ!!将にその刷毛は私自身が何年か前に作った刷毛だったのです。和紙に使う刷毛らしいということは元々聞いていましたが、越前和紙の組合に聞いてもこのような刷毛を使う職人は居ないとのことで、どこの和紙産地で使われ ているのか?と以前より思っていましたが、やっと突き止めることが出来ました。なんと私が作った刷毛が、高知県の土佐典具帖紙を漉く人間国宝の方の工房で使われているなんて、感激の極みである。そして、そこで漉かれた和紙が、世界の遺跡や壁画の修復に無くてはならない日本の誇れる伝統技術に他ならないなんて・・・・私自身今後も伝統の技を支えるべく、職人の為の職人としてがんぱって行きたいと決意を新たにした一日でした。