4月19日、日本空手道昇禅会春季昇段昇級検定が本部道場にて執り行われました。
従来、昇禅会では本部館長の意向もあり、少年部の初段位は非常に少ない傾向にありました。しかしながら、昨年に続き今期の検定にも本部から阿部隼人士君(中1)が初段位に挑戦しました。
少年部にとって特に、1級位と初段位の受験において余りにも格差が大きすぎ、ハードで大変すぎるという事で、数年前から少年部にも指定型の他に指名型1~2を1・2級位受験科目に増やしたり、組手を90秒2ラウンドにしたりと、すこしづつハードルを上げてきました。
そして、今回1・2級位受験者に基本的な裏技審査の項目を追加しました。
そのような理由があっれか、今回の検定受験者は例年と比較するとやや少なめで、早朝より始めた昇級検定は午前中に終了し、11時40分より本部の阿部隼士君の昇段検定に移りま
した。
まずは体力測定から
5本指たて 30回 スクワット100回 腹筋 100回 逆立ち腕立て 15回(年齢数以上)
難なく、クリヤー!!
続いて、指定型「抜塞大」の審査。指名型「平安参段の型」の審査と続く。緩急のリズムもよく、鋭い視線で、なかなか切れのある型を演武していました。上出来。
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続いて、裏技、の審査。
足技、手技と審査が進みます。
入身(いりみ)、開身(かいしん)の足裁きに若干のぎこちなさがあるが、前蹴り、回蹴り、外蹴りの蹴り方、蹴り処はOK
その他の蹴り技もまずまずの出来栄え?!
踏み違いによる手技六法の審査。
無難にこなしているものの、もう少し肩が回れば・・・・・
一にも二にも、もっと練習。
続いて、天心古流拳法(柔術)
切紙 居取之位 12手
やられ役をする相手が一転二転して結局、2~3週間前になって、大石弐段(指導員)に相手役(受け手)が決定。
一ヶ月前と比べると、比べ物に成らないほどの進歩、出来栄え。
今後も練習を忘れず、人前で演武出来るぐらいに仕上げてほしい。
最後は、組手の審査。
一般有段者相手に1分5ラウンド
(以前は少年部は3ラウンドでした)
一人目、二人目、三人目と初段位が相手。四人目は大石弐段。そして最後五人目は山田師範(四段)。
少年部の初段位受験で、四段の師範が相手するのは前代未聞。それだけ、阿部君に期待がかかっている証拠だと思います。
この、ハードな組手に耐え、見事五ラウンドの間、攻撃をつづけました。
実は、阿部君、検定開始の1時間ほど前、練習中に、左足の薬指を痛め、痛みをこらえての受験でした。翌日、整形外科で受診したら、左足の薬指第一間接付近が骨折していました。骨折の中、あれだけ頑張れたのはスゴイ。
今後の成長が楽しみだ。もっともっとガンバレ!!
※※審査j結果※※
体力測定、指定型、指名型、組手、合格点クリヤー
裏技、天心古流拳法が、わずかに合格点に達せず。但しトータル平均点は合格点超え。
結論として、5月から7月まで月例の「禅の会」(有段者講習会)に参加し、合格点に達しなかった二種目についての再審査を夏季合宿の際に行い、その間合否判定を保留することとなりました。
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