塔を登り切るも、出口は雲に近い上空にありましたニャ。
3人は落ちてしまい、スカイダイビングの形をとっていると、
トトの仲間達の「カラスの階段」で、
無事学校の屋上へ帰ることができましたニャ。
この「カラスの階段」については、「空想科学読本7」(柳田理科雄 メディアファクトリー)にて実現可能かどうか考察されていますが、
今回は「空想科学読本7」に書かれている内容を踏まえてから、僕自身の考察をしていきますニャー。
・カラスの大きさ
「空想科学読本7」では、吉岡ハルが乗っていたカラスは体重が平均の670gで飛ぶ速度が時速34kmのハシブトガラスとして論じていましたニャ。
しかし映像をよく見ると、カラスが広げた翼と吉岡ハルの広げた両腕の長さの1.5倍ありますニャ。
Part3で、吉岡ハルを身長160cm体重50kgとしていて、
ハシブトガラスの翼を広げた長さは約100cm、
人間の両腕を広げた長さと身長は同じニャので、
このカラスは通常のハシブトガラスの2.4倍の大きさ(体長約140cm)があることにニャりますニャー。
長さが2.4倍ということは、
面積は5.76倍、
体積は13.8倍にニャりますニャ。
すると、このカラスの体重は9.2kgで、飛ぶ速度は時速53kmにニャりますニャー。
はばたく鳥の揚力の計算式で、単純に翼の面積が2倍にニャると揚力は2倍、飛ぶ速度が2倍にニャると揚力は4倍にニャりますニャ。
・カラスが飛ぶ速さ
では、吉岡ハルを乗せている時のカラスの飛ぶ速度はどれくらいニャのか?
9.2kgのカラスが50kgの吉岡ハルを乗せると、総重量は約6.4倍にニャるので、飛ぶ速度は時速53kmの2.53倍にする必要がありますニャー。
つまり、時速134.1kmで飛ぶ必要がありますニャ。
「空想科学読本7」では『時速260km必要』とニャっていたので、まだ被害は小さい方かと、、、、、
・カラスが飛ぶ方向
「空想科学読本7」では
『時速260kmで飛ぶカラスは吉岡ハルが進む方向とは逆方向に飛んでいるので、吉岡ハルが前に進むには時速265kmで走って、ようやく時速5kmで前に進む』
と結論付けていましたニャ。
しかし、ここでも映像を見てみると、吉岡ハルはスカイダイビングの形をとったまま、カラスの集団に体を当てニャがら、そのままカラスの階段を歩いていましたニャ。
スカイダイビングの形をとっていると、空気抵抗で落下速度は時速200kmで一定にニャると言われていますニャ。
つまり、時速200kmで落ちている吉岡ハルを、カラス達が歩けるように姿勢を整えたとすると、
吉岡ハルは時速200kmで進んでいる可能性がありますニャ。
だとすると、時速134.1kmで飛ぶカラスの上を、吉岡ハルが時速200kmで進んでいるので、時速65.9kmで前進していることにニャりますニャ。
しかも、カラスが逆方向に飛んでいるので、吉岡ハルが前進する速度は少しずつ減速していき、
最終的には吉岡ハルは速度0で学校の屋上に降りられると考えられますニャ。
意外に安全だったのかニャ?
(結論)
階段を作っていたカラスは、通常の2.4倍の大きさのハシブトガラスで、体長140cm、体重9.2kg、時速53kmで飛ぶニャ。
吉岡ハルがカラスの階段を進んでいる時、時速134.1kmで飛んでいるカラスの上を、吉岡ハルが逆方向に時速200kmで走って、時速65.9kmで前進している状態ニャ。
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