僕は女性大好きに徹底した人生を送ったのですが、そのために七転び八起きの激しい人生となり、まずもって社会的に成功するということはありませんでした。でもそのように情熱的に生きられたことに感謝しています。悔いは少しもありません。もう一度生まれ変わってもやはり同じことをするような気がしています。この世に女の人ほど深く愛でることのできる対象はないように思っていました。そして深く愛でればたいてい子供が生まれてくるというのが自然であります。ところが今は子供の誕生が半減しているのだから不思議です。これは日本に限らず先進諸国共通の課題になっています。僕はこれは都市化のせいであり、都市化は人間がお金なしでは生きられない仕組みにしてしまっているので、経済的理由から子供の数を節約しようというのが始まりだったと思います。しかしこのような考え方は自然の摂理に反しているのだから、人間社会にねじれをもたらしてしまってい、いまから政治的に経済的補助をもたらしてみたところで、一旦ねじれてしまった人間の計算高い狡猾さがそれで緩むということはないような気がしています。要するに人の世がおかしくなっているのであり、これはとても深刻で根の深い問題なんだけど、誰もそのことを深く考えようとはしないように思えてなりません。
油彩 24x33cm 2024年最後の作品
タイトルは『兄妹』
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