以上7つの報告は25年も前に書いたものだから修正の必要があろうかと思われる。おいおいそれをやっていきたい。最後に僕が訪問したのは2014年だから、それからでもまた変化したことは想像を要しない。ともかくも2008年に世界遺産に登録されてからは急に街中が色めき立ち、国内外からの産業資本が入ってきて元の静けさは消えてなくなってしまった。ヒルトンホテルまで入ってきたのでその世俗化は言語に絶する。僕みたいな貧乏人はもう楽しめない観光地にかわりつつあるのかもしれない。それでも僕にとってはマラッカは生涯忘れえぬ土地だし、もう一度訪れたい気持ちは変わらない。何がいいと言ってホームレスの猫がいっぱいいて、その猫たちが全く人間を怖れないでどこにでも寝転がっているのを見るのがとても嬉しいからだ。この平和な光景を見るだけでこの国がいかに優しさに満ちているかが分かろうというものだ。余計なもの、役に立たないもの、汚いものをすべて消去しようという国柄からは決して得ることのできない癒しが頂戴できるというものなのだ。
日本を訪れたこともあるフランシスコ・ザビエルの遺体が一時期この鉄策の下に眠っていた。
こういう姿を見ると本当に幸せとは何ぞやという気持ちを呼び起こされる。
日本だけがこういうストリートアーチストというものを見ることができない国になっている。世界の観光地はストリートアーチストがいっぱいいる。
彼がこの猫たちの世話をしてくれているので僕は僅かだけど猫の餌代を置いてきた。
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