ピエタ (ミケランジェロ作)
2007年にリスボンのZeと呼ばれる有名なカセドラルの中でこの母子像に出会い、自分は身が震えるほどの感動を覚え、誰の作とも知らないままにその絵を描きたくなった。それで妻に通訳してもらって牧師に絵を描くことの許可を願い出た。すると日本などとは違っていささかももったいぶることはなく気軽に許可を与えてくれた。ところがこの見事な彫像を前にして本人のほうが縮み上がったらしく、またの機会に道具をそろえてやって来ようとその日は退散を決め込んでしまった。そうすると人生とはまさに一期一会の世界であって、その機会は二度とめぐってこなかった。自分はいたく後悔したけれど是非もなくこの絵は写真から描くことになった。その時知ったのだけどこれはミケランジェロの作品で、リスボンで見たのはそのコピーであった。原作はバチカンにあるのだそうだ。
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