
study after Émile Munier (1840–1895) French
oil 35x50cm 2013
こんな幼い日のことを思い出させてくれる絵が嬉しい。自分は長男で姉がいなかったので友達に姉さんがいるととてもうらやんだものだった。その姐さんをみたいために友達を訪問したことも度々だった。だから初めての結婚相手が6歳年上だったのは当然だったかもしれない。これはエディプスコンプレックスというものかもしれないが、自分は年長の婦人にいつも魅力を感じていた。自分より若輩の異性に対しては、妹たちにさんざん迷惑をこうむっていたから少しも魅力を感じなかった。初恋の女性も一つ歳の上のいとこだったのだけど、親たちがいとこ同士の結婚はだめだというようなことを話していたので、一人ふすまの陰で泣いたこともあったものだ。そのいとこは高級官僚と結婚して二児を設けたが今頃どうしているかとふと思われるのである。