毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

Song of Angels study after W. Bouguereau (1825-1905) French

2024-11-16 12:04:12 | 一日一絵 (自選絵画100選)

Song of Angels study after W. Bouguereau (1825-1905) French

oil 150x100cm 2007
 
ポルトガル人の妻の出所である小さな村は毎年恒例のお祭りがあって、都会に出ている村民たちもこの祭りの間は村に帰ってきて教会にそれぞれが寄付をする習わしになっていた。そこで僕はこの絵を描いてそれを祭りの会場で競りにかけてそれで得たお金を教会に寄付しようと思い立った。ところが会場でこの絵を見た祭司がこれを売らずに直接教会に納めてほしいと言い出した。その教会はマリア様信仰の教会だったのでこの絵を壁に飾りたいと言うのだった。僕はこれは模写であって僕のサインも入っているので教会の壁には相応しくないといったのだけど彼らはそんな細かいことには忖度しないのだった。日本では考えられないことで、うれしいやら冷や汗を流すやらであった。
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可愛いとも

2024-11-16 08:30:29 | 動物画

可愛いとも

油彩 15x20cm 2014年

 
この絵も説明不要だろう。これから朝晩肌寒くなるのでこんな子猫と一緒に寝られたらどんなに夜が愉しくなることだろう。
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portrait of Katia

2024-11-16 06:49:56 | 一日一絵 (自選絵画100選)

portrait of Katia
oil 54x38cm 2015
2006年から2009年の3年間僕はポルトガル人女性と結婚してリスボンで絵を描いて暮らしていた。油絵を独学で始めたのは2004年のカナダであったが、それが職業として成立したのはリスボンが最初だった。無料で個展が開催できる公共の施設がいっぱいあったし、僕の絵はあちらでは好評だった。というのも伝統的なアカデミックの手法で絵を描く画家はほとんどいなかったからだ。だから肖像画の注文がコンスタントに入ってきた。日本の美術界の様子とは全く違っていて白いキャンバスだけを売る店が一つのショッピングモールに二軒も入っているような有様で絵画の需要は日本の事情とは比較にならない。この点をもって僕は日本人は芸術音痴と呼んでいるのだけど、あちらでは絵画が人々の生活に深く根付いている。この絵のモデルはあちらでは最も人気のあるファド歌手で三年後に帰国してからはこの人のYouTubeビデオを見てリスボンの空気を懐かしんでいた。
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