翅の使い方②

2013年06月03日 | 昆虫
コアオハナムグリ は外の固い覆いを少しだけ開いて、中に収納してある柔らかい翅を使って飛びます。



ゴミムシ、じゃなかった、この種類は クロキタオサムシ というのだと思われますが、せっかくですので覆いを開いてみました。



ごめんね、君、腹ペコだったんだね、しばらく獲物にありついてなかったんだ。ペシャンコの腹部でした。

それにしても 翅が見当たりません

オサムシは、翅を捨て 強靭な脚を持ち、優れた感覚神経と運動神経を発達させながら 地上の狩人となって肉食生活を始めたのです。
空中に飛び立てるということには色々と利点があります。敵から身を守る、餌場が探しやすい、交尾相手に会えるなど。しかしその半面、体は軽くする必要があるし翅は収納部からの出し入れで痛みやすい。なによりも、一部でも破損したら飛ぶことができないといった欠点もあるわけです。

彼らのように、翅を退化させ地上生活をするようになった種族、それもミミズや他の昆虫などを食べて高カロリーのタンパク質を摂取する種族は自ずと 命の恩恵を得られたようです。事実、彼らは 冬越しして何年も生きる そうですから。   他に冬越しする昆虫にカメムシがいますが、きゃつらはチビですし居心地のよさそうな布団や毛布に遠慮なしに潜り込み、うっとうしいことに飛びもします。 第一 臭いしMHの中では ゴミムシじゃなかった、オサムシよりランクは下であります。

あ、お食事中の皆様申し訳けありませんでした。