持ち帰った枝(直径10cm位)の皮をむいてみました。以前、ナタを使ってやっていた頃にやたら腕が疲れるのでカマでやってみたところ、うまくいきましたので今は皮むきといえばカマ。
カマの刃がうまく当たるように、柄の付け根部分に角度がつけてあります。
むいていると、なにやらいい香りが。樹皮と木質の間から漂います。主に樹皮のにおいでしょうか。
ケヤキの材には材質がいいと言われる赤とそうではない青があるとされてきましたが、現在はケヤキは1種類であり、材質の違いはケヤキの生育状況によって違うものとされています。
(平井信二さん著 木の事典より)
・・・・ただ処により、人により・・・・材の色や硬さの表現と、その評価がいろいろある・・・が、・・・・一応次のように考えるのが比較的妥当ではないかと思う。
・・・・その樹の育った条件によって材の性質が違ってできたものであろう。成長がよい状況、すなわち幅広い年輪が作られる場合は材の赤味が少なく重く硬い材ができる。それは成長の良否によって大径道管が並ぶ孔圏の幅がほとんど変らないのに、孔圏外の緻密な材部の形成される割合が著しく変化するからである。したがって成長のよいものは加工が困難であり、材に狂いが出やすい。・・・・・・本当に良いケヤキの材は老大木からのものと思われる。」
つまり 成長がいいと重い材となり、遅いと軽い材になるわけで、MHが伐ったのは持った感触からして重かったので成長がいい方のケヤキなのでは?もっとも、このケヤキが伐るのは初めてなので他と比較したわけではありませんが。 芯に近い部分があまり赤くないし・・・。
ケヤキは様々な用途に高級材として使用され、柱、建具、彫刻、家具材等に使われているのはご存知のとおりです。
めったに採れませんが、樹皮を剥ぐと玉杢と呼ばれるコブこぶ模様が出ている材は、美しい独特の木目が得られるので特に珍重されるようです。
やはり地元の人の言うように、これは高級材ではない、加工が難しい方の材になるんでしょうね。
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