ジョウカイボン

2013年06月06日 | 昆虫
こないだの キクスイカミキリかと思いました
でもつかまえてみますと、カミキリムシらしくなくて何だかクニャッとしています



比べてみますと  キクスイの方がずっとスリムですね。 米粒で比較してみて下さい。 キクスイより大きいですね。

裏側はこうです。     頭部を拡大しますと      鋭い牙が一対。おぬし、肉食であるな。 

幼虫・成虫とも肉食で、他の小昆虫を捕食しますし、成虫は花粉や蜜なども食べるそう。 ジョウカイボン と申しまして、カミキリムシではなくホタルに近い種族だそうです。

ぽっかり開いた口からベロが出ているようにみえますが、アンモニア昇天させていますので、おそらく閉じていた口が開いてしまった状態なんでしょう。 もし閉じていれば、富士山型のクチビルになっていたかも。



 昇天後。 

キイロサナエ

2013年06月05日 | 昆虫
最初、シオヤトンボのメス=ムギワラトンボかと思いました

いつもの早朝、神社下のアスファルト道路に死んでいたので、拾い上げてみますと 複眼がどうも違う



シオヤトンボはこのように青みがかったグレーの複眼です。
  さらに拾得物の方は、よく見ますと両眼がくっついておらず離れています
この個体は死後数時間以上経過しているものと思われ、胸部(翅の付け根より上の部分)がやや萎んでしわがよっているのが分かります。よく車にひかれなかったなー。


シオヤトンボのアップです。複眼はくっついています。  
裏側です。
大きさは6cmぐらいの小ぶりですが、これはムギワラというよりは ヤンマ の一種では



胸部の黄色いL字模様から、これは キイロサナエ だと思われます。晩春(ちょうど今頃まで)に現れるトンボらしいのですが、初めて見ました。

神社下のこの道路のその下にきれいな里川が流れています。ヤゴはそこで育ったものでしょうか。

明智鉄道車窓から

2013年06月04日 | 田園
昨年の画像です。

名古屋と松本・甲府・東京を結ぶ 中央線、その名古屋寄りに恵那市駅
がありまして、そこのホームからローカル線である 明智鉄道 が出ています。寒天料理やら趣向を凝らした出し物で頑張っているイベント列車で有名です。

MHは、逆コースを辿ってみました

つまり、 恵那駅→明智鉄道→明智駅 ではなくて、 瑞浪駅→路線バス→明智駅→明智鉄道→恵那駅 でトライ。  


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これっ、わっかりにくいですねー。もちろんMH腕が悪いからに決まってますよ、えーぇーそうですとも。 ですが、ボロマウス一本で神経集中しまくってやっとこの程度。 ヘタウマ?ちがいますねー。要は完全にヘタクソ、ただそれだけでございます。

JR瑞浪駅から明智駅まで山合いの道をしばしゆきますと、バスは静かに明智駅前に到着

大正村、というんだそうで。そうやって売り出しています。はっきり申しましてふつうの町おこし、ですね。また機会があれば散策しに来ますよ。でも今日は春の里山などを、バスやディーゼルカーで巡ってみるのが目的。  みずいろの窓によりかかりて、ひとり愉しきことを思わむ。
 

なんにも特色のないようなこの田園風景は、どうでしょう。

  愉しきことを思って窓によりかかっておりますと、特色のないところにこそ特色が潜み、それを生かせる素地がいくらでも備わっているように思えてきました。


翅の使い方②

2013年06月03日 | 昆虫
コアオハナムグリ は外の固い覆いを少しだけ開いて、中に収納してある柔らかい翅を使って飛びます。



ゴミムシ、じゃなかった、この種類は クロキタオサムシ というのだと思われますが、せっかくですので覆いを開いてみました。



ごめんね、君、腹ペコだったんだね、しばらく獲物にありついてなかったんだ。ペシャンコの腹部でした。

それにしても 翅が見当たりません

オサムシは、翅を捨て 強靭な脚を持ち、優れた感覚神経と運動神経を発達させながら 地上の狩人となって肉食生活を始めたのです。
空中に飛び立てるということには色々と利点があります。敵から身を守る、餌場が探しやすい、交尾相手に会えるなど。しかしその半面、体は軽くする必要があるし翅は収納部からの出し入れで痛みやすい。なによりも、一部でも破損したら飛ぶことができないといった欠点もあるわけです。

彼らのように、翅を退化させ地上生活をするようになった種族、それもミミズや他の昆虫などを食べて高カロリーのタンパク質を摂取する種族は自ずと 命の恩恵を得られたようです。事実、彼らは 冬越しして何年も生きる そうですから。   他に冬越しする昆虫にカメムシがいますが、きゃつらはチビですし居心地のよさそうな布団や毛布に遠慮なしに潜り込み、うっとうしいことに飛びもします。 第一 臭いしMHの中では ゴミムシじゃなかった、オサムシよりランクは下であります。

あ、お食事中の皆様申し訳けありませんでした。 

翅の使い方

2013年06月02日 | 昆虫
当ブログは野山の自然を題材に、MHオヤジ自分勝手な趣味で展開しております関係で、キレイな花々が出てきたかと思えば ウワァかんべんしてよ虫だけはやめてくれー、 というような幅広さ がとりえであります。
いや、それだけじゃないでしょ、このMHオヤジ、アタシの大嫌いな虫をドアップで思い切り写真に載せるじゃないですか。

勘弁してよー



ムシしてやってください

 これはハナムグリ
裏側です。↓  

カバーをはずさせてもらいました。白いのは米粒です。



ハナムグリは、その名の通り 花から花へ渡り歩きます。といいますか、飛んで移動します。キレイな青緑色の装甲の下に、コンパクトに折りたたまれた飛翔翅があって、飛ぶ時は必要最小限の状態、つまり 青緑の装甲を少し開くだけ。そしてそのすき間からこの飛翔翅を出して、空に舞い上がります。

ランボルギーニカウンタック みたいに跳ね上げ全開ではありません。

馬籠につきました

2013年06月01日 | 
長かったですが、終点の馬籠宿にたどり着きました。



島崎藤村 が愛してやまなかった 恵那山の眺望を楽しみつつ里へ下ってきました。

馬籠宿の方は観光向きでして、車やタクシーでやってきてはみやげ物屋をのぞいたりぶらぶら歩きを楽しむのに適していると思います。興味のおありの方は是非また訪れてみて下さい。
今回の妻籠→馬籠 縦走を行ったのは四月下旬の頃です。 花桃の紅白咲きがここでも見られ、それはやはり一月遅れのひな祭りにちなむ この地域の人々の心の現われなのでしょう。



峠越え最後に現れた 恵那山から裾野に拡がる大パノラマを目に焼き付けつつ、また来る日まで。