新人バス運転士の1年以内の退職理由の一つに「事故を起こしたこと。」があります。
1年以内の新人は、日常の業務でも何か糸が張ったような緊張感があると思います。
この先、バス運転士をやっていけるのか、度々不安になることもあると感じます。
そんな中で、接触事故などの軽い事故でも起こすと、精神的に相当なショックを起こすと感じます。
不安の中で、少し気を抜いたときに前の車の後方に追突してしまったり、発車の際にオーバーハングを傷付けてしまったり、電柱でミラーを割ってしまったり、車内事故を起こしてはしまったりと事故は様々です。
本当に事故を起こすと、頭がまっ白になり、今後のことが不安になります。
特に新人は、緊張の糸が切れて「終わった~」と感じて、直ぐに退職を考える場合が多いです。
これに対して言えることは、先輩運転士も事故は何回か起こしていますから、必要以上に気にする必要は無いということです。
また、自分のセンスを云々言う新人もいますが、必要なセンスは会社側が判断して乗務させているのだから、「自分で勝手に判断するな!」と云いたいです。
会社が本当にセンスに疑問を感じた場合、運行管理者との面談の機会を与えて、運転業務から外したり必要な手立てを行います。
バス会社は、バス運行のプロフェッショナルです。
当然、数年しか経験していないバス運転士なんかより運転センスについての判断能力はあるに決まっています。
ましてや、素人や1年未満の運転士なんかよりは、絶対と云っていいほどみる目はあります。
会社が乗務を許可しているのだから、気持ちを切り替えて粛々と仕事をする姿勢は必要に感じます。