(写真は、銀山温泉の旅館街)
(東京駅)
前回は、鳴子温泉に1泊して、尿前の関、封人の家、
尾花沢、大石田、新庄と芭蕉の足跡をたどりました。
今回は、銀山温泉に2泊して、「最上川下り」と
「山寺」の芭蕉の足跡をたどる予定です。
東京 9:40 →(山形新幹線)→ 11:49 大石田
12:15 →(送迎バス)→ 13:01 銀山温泉
昼前に、山形新幹線のJR大石田駅で下車します。
大石田駅は、鳴子温泉、尾花沢などの訪問の際に
乗降しましたので、何と!5回もこの駅で乗降
したことになり、故郷に帰ってきた様な錯覚に
陥ります・・・
大石田駅からは、宿の送迎バスで、運転手さんの
観光案内を聞きながら銀山温泉に向かいます。
40分余りで、銀山温泉着くと、そこは、異次元に
タイムスリップした様な別世界の温泉街でした。
大正末期から昭和にかけて建てられた木造建築が
川沿いに軒を連ね、送迎バスを降りた瞬間から
テンションが上がります!
「銀山温泉」は、山形県の尾花沢市にあり、
日経新聞の「東の温泉情緒NO1」になった
人気の温泉地です。
温泉の名前は、かつて江戸時代初期に大銀山
として栄えた「延沢銀山」に由来しており、
この温泉は、延沢銀山の炭鉱労働者によって
発見されました。
銀山は幕府直轄で、最盛期には1万5千人もの
関係者がここに住んでいたそうです。
銀山が衰退した後には、湯治場(とうじば)の
温泉として賑わいをみせていましたが、大正から
昭和初期にかけて、現在の様な木造の3層や
4層の旅館の街並みが形成されました。
銀山川の両岸に沿って軒を並べるこの旅館街は、
現在も、昔ながらの独特な景観を完全な姿で
残しています。
春秋の季節はもちろん、雪の冬場でも宿泊予約を
取るのは難しく、私が9月に予約したときも、
来年の2月末まで全ての旅館が満室だという
ことだったのですが、たまたまキャンセルがあり
幸運にも予約出来ました。
私が宿泊したのは、木造4階建ての外観が素敵な
写真の「古勢起屋(こせきや)別館」です。
古勢起屋は、元々は造り酒屋でしたが、天保年間
(1830~1843年)に湯治宿を開業して
「古勢起屋」の屋号を名乗ったそうで、現在は、
14代目の小関吉左衛門さんが継いでいる
そうです。
次頁の写真は、部屋から銀山川を挟んでの景色で、
左向かいが能登屋旅館、その右が永澤平八旅館
です。
古勢起屋別館を出て、温泉街を散策します。
温泉街の入口には、街並みを眺めながら
ゆっくりと休める上の写真の「足湯」もあります。
上の写真は、国有形文化財の「能登屋旅館」です。
4層望楼付きの入母屋造りで、屋号が描かれた
「鏝(こて)絵」の大きな看板がひときわ目を
引きます。
上の写真の老舗旅館「古山閣」の壁に描かれて
いる色鮮やかな「鏝(こて)絵」は、職人の
心意気を感じさせます。
以下はその鏝絵の拡大写真ですが、描かれている
のは年中行事で、正月、雛祭り、田植え等の風景
です。
(戸袋の「宝船」とその左脇の横壁に描かれた
「紅花」)
温泉街の中央を流れる綺麗な銀山川は、
写真の様に、ニジマスがたくさん泳いでいます。
温泉街の一番奥の「はいからさん通り」の店で、
銀山温泉名物の「カリーパン」を売っている
ということだったので、ここでカリーパンを
買って宿へ帰り、部屋で昼食代わりに食べました。
温泉街を散策を終わり宿に戻ります。
古勢起屋は、地下と1階に温泉があり、時間で
男女が入れ変わります。
温泉から上がり、一休みして、2階の会場で夕食
です。
(利き酒セット)
(胡桃豆腐、丸十煮、ふき煮、海老鮨)
(蔵王サーモンと地場野菜のカルパッチョ)
(本鮪、鰤、海老、蟹爪の吸い物)
(鰈(カレイ)の朴葉(ほおば)包み焼き)
(山形黒毛和牛ステーキ)