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肥満の人の脂肪細胞は、一つ一つの細胞が大きくなってギュウギュウになり、血流が減少して低酸素状態になっています。その結果、酸化ストレスが増して慢性炎症が起こりやすくなります。
膵臓で作られるインスリンは血液中の糖分を細胞に取り込む時に使われます。その結果、血糖値が下がります。ところが、脂肪細胞が太るとインスリンの効きが悪くなって血糖値が下がりにくくなります。それは、肥満の人の脂肪細胞はインスリンの働きを邪魔するからです。そうなると血糖値は高いままということになります。
血糖値が高いままだと、膵臓はもっとインスリンを出そうと頑張ります。その状態が続くと、やがて膵臓は疲れて糖尿病になります。
また、インスリンが過剰に増えると、自律神経の交感神経が刺激され、高血圧になりやすくなります。大きくなった脂肪細胞では血管を収縮させるアンジオテンシンの材料を分泌して血圧を上げます。
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