天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

松竹座「二月花形歌舞伎」昼の部

2009年02月15日 | 歌舞伎
今日(2/15)大阪・松竹座の「二月花形歌舞伎」昼の部を行きました。
ひたすら感想を羅列します。

1【毛抜】
 髪が逆立つという奇病のせいで、祝言が遅れている小野春道の息女錦の前。
 許婚の文屋豊秀は家老・粂寺弾正を使者として小野の屋敷に遣わす。
 姫の奇病の原因は…。

十八番の中で、一番好きな演目です。(今のところ)
スケベな一面もあり、それでいて最後はかっこよく決めるという弾正が大好きなんですが…。

獅童くんの粂寺弾正はすごく爽やかでした。
私が好きな場面、毛抜きでひげを抜くところは、おちゃらけてくれるかと
期待していたんですが、案外さらっと終わってました。

壱太郎くんの赤姫、かわいらしかったです。お人形さんみたい。
髪の毛が逆立ってるときの、嫌がってる仕草、可愛すぎです。
彼の「京人形」が見てみたいと思いました。

愛之助さんの小野春道は、品がよくって最高でした。
昨日(握手会)の今日でしたので、もう目がになってるのが自分でもわかりました。
赤姫と一緒に出てくる場面は本当ほれぼれするような美しさ。
ケースに入れて飾りたいと思いました。

2【鷺娘】
 人間の恋に悩む鷺の精。
長唄にのせて白無垢、町娘、鷺の精と姿を変えての踊り。

早く綿帽子(?)を取って顔を見せて~とやっぱり思ってしまいました。

途中、衣装替えの間の三味線や鼓の演奏は最高でした。

七之助くん、すごく可愛い鷺娘でした。
妖艶さが出てくるのはもう少し時間がかかるかと…。
10年後、もう一度みたいです。

3【女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)】
 伯父にも両親にも迷惑をかけっぱなしの油屋の次男坊与兵衛。
 借金の返済の期日が迫った彼は同業の人妻お吉に不義になって金を貸すよう迫るが…。

昼の部の大本命。一度は見てみたいと思っていた演目です。
始めは与兵衛がただの放蕩息子で迷惑かけまくりの話かと思いきや、
最後は油まみれの殺人劇。傑作です。

救いようのない放蕩息子・与兵衛を愛之助さん、時にいたずら坊やぽく、時に悪党ぽく、
ころころ変わる演技が最高でした。
特に、三幕目のお吉に帰れと言われたときの「殺してやる。」と豹変する演技、
もう恐ろしいくらいでした。

与兵衛の両親がお吉のところに、息子のためと店の金を持ってくる件、
太夫さんの語りに私も「うっ、あっ」と熱がはいってしまいました。

亀治郎くんのお吉、与兵衛は気になるけれど、夫に疑われるのがつらいから、
どうにもできないという辛さ、母性本能というか、姉の心というか、
それがよく伝わってきました。

最後の油まみれの殺人場面、愛之助さんと亀治郎くんの舞台をのたうちまわる壮絶な演技、
多分一生忘れないと思います。
あのとろとろの液体は何でできているんでしょうか。
ものすごくリアルでした。油のたるの栓がはずれて、とくとくとくとく…という音が、
与兵衛の心情を表しているようでした。

4【おまけ】
今回初めてイヤホンガイドなるものをレンタルしました。
幕間のインタビューが「バレンタインの思い出を語る」でしたので。
亀治郎くんはチョコが嫌いで、チョコのエクレアなら食べられるっていう話が笑えました。

昨日行ってきたラブリンの握手会ですが、なんと追加開催されるとのこと。
次回は2月28日だそうです。
千秋楽は25日ですから、スッピンのラブリンということになりますね。
ファンにとっては嬉しいことですが、少しはお休みになってほしいと思います。

来年もこのメンバーが来てくださることを願います。本当最高でした

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