天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『女狐風呂』

2013年07月28日 | 時代劇(テレビ・映画)
昨日(7/27)京都文化博物館3階のフィルムシアターで『女狐風呂』を観てきました。

目明し文吉…市川雷蔵
文吉女房お光…瑳峨三智子
商家の若旦那新助…林成年
旅篭の若女房おくみ…浦路洋子
女中お雪…中村玉緒
小唄師匠豊春…大和七海路
目明し鶴吉…堺駿二
骨董や竜山堂…山茶花究
矢場女おそで…楠トシエ
旅絵師半覚斎…寺島貢

監督…安田公義
脚本…小国英雄

南伊豆の温泉宿で主人の若女房おくみが足袋に針をしこまれたり、普請中の材木を倒されたりするなど奇妙な事件が続く。
たまたま別の事件で宿屋を訪れた目明し二人と保養中の江戸の目明し文吉のお光が事件の解明に乗り出すと、お光が命を狙われたり、容疑者の一人が刺されたりさらに事件が起こっていく。
最後は文吉の名推理で一件落着。

冒頭、なかなか雷蔵さんが出てこず、部屋で昼寝中。瑳峨三智子さんが何を言っても「ぅーん。」と返事するだけ。顔も団扇で隠してます。歌舞伎でたまにある演出やなあと思いました。
その時の嵯峨三智子さんが色っぽいやら、かわいらしいやらでたまりませんでした。

女好きの若旦那の林成年さんがまた良かったなあ。番頭さんに邪魔されてもちゃんと従うんですから。

場所が温泉宿、たくさんの登場人物の登場で一見ややこしい感じがしますが、無駄なシーンもなく、しっかり見ておかないと最後の推理シーンで損することになってしまいます。
が、見ないとというよりも、上手に見させてくれていました。

まあ結局、宿の若夫婦の過去がきっかけで起こった事件なので、このあと夫婦は大丈夫か?なんてことは置いておいて、スピード感があり、合間のギャグも絶妙で、ああ、と思わせるどんでん返しもあり、今でも十分通じるのではないかと思える作品でした。
また雷蔵さんと瑳峨三智子さんの美男美女のおしどり夫婦っぷりがたまりませんでした。

事件が一件落着したあとの文吉夫婦。また「ぅーん。」ですが、最後はラブラブ。
格子に並べたたくさんの達磨さんが次々にあっちむいていく演出はかわいくてよかった♪

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