先日(10/12)京都文化博物館3階のフィルムシアターで『歌麿をめぐる五人の女』を観てきました。
てっきり浮世絵師喜多川歌麿が5人の女を描いてとっかえひっかえ…みたいなお話かと思っていたら、主人公は5人(ひとりが誰かわかりませんが)の女性たち。タイトルの通り歌麿に関わりのある男女の色恋模様のお話でした。
喜多川歌麿(坂東簑助)…売れっ子浮世絵師。太閤記の絵がお上を侮辱するとして手鎖50日の刑を受ける。
小出勢之助(坂東好太郎)…狩野派の絵師であったが、歌麿と絵の勝負をして負けたことから町人となり歌麿の弟子となる。雪江という許婚がいたが、おきたに町人の娘の良さに目覚め、雪江を忘れ、肉体の美しいお蘭に魅せられ駆け落ちする。
蔦屋重三郎(高松錦之助)…版元。歌麿や山東京伝などの本を出版。
竹麿(富本民平)…歌麿の身の回りの世話をする弟子。新造おしんと夫婦になる約束をするが周りから「大丈夫か?」「本当か?」となかなか信じてもらえない。
おきた(田中絹代)…寛政の三大美人と称される茶屋難波屋の看板娘。紙問屋の若旦那・庄三郎と恋仲であったが、花魁多賀袖と駆け落ちされ、追いかけて庄三郎を取り戻すが、また多賀袖と会っていると知り嫉妬。二人を手にかけてしまう。
雪江(大原英子)…狩野の絵師の娘。勢之助と許婚であったが、 勢之助が町人となったため屋敷を出、蔦屋で働く。やっと勢之助が自分のもとに戻ってきたと思ったとき、勢之助はお蘭に一目ぼれ。また振られてしまう。
お蘭(川崎弘子)…松平周防守邸の腰元。襦袢一枚で鯉つかみをしているところを歌麿に絵のモデルとしてスカウトされる。その後、勢之助と駆け落ち。
多賀袖(飯塚敏子)… 花魁。庄三郎と駆け落ちするが、おきたに庄三郎を奪われる。再び江戸で庄三郎と会っているところにおきたに殺される。
おしん(白妙公子)…おたふくのような新造。その容姿から人気がないが、年季が明け、竹麿と夫婦になる約束をする。
監督…溝口健二
脚色…依田義賢
原作…邦枝完二
昭和21年松竹作品なので、主演の坂東簑助さんは今の三津五郎さんのおじいさん?かと思われます。
ストーリーはややこしいので、人物紹介にしました。とっても跳んでいて歌舞伎にしたらさぞかしおもしろいやろうなというお話です。
とりあえず、歌麿は善い人で、悪くはありませんでした。
時代考証がしっかりしていて、まるで動く浮世絵。特に気になったのが、女性の耳の後ろの髪の毛。後で確認したら、歌麿の女性にはみんな短い髪の毛がありました。
かんざしも浮世絵みたいにたくさん、着物の衿の抜き具合とか、帯とか、何から何まですごかった。
難波屋の暖簾の紋が桐の紋でしたし。
山東京伝とか十返舎一九とも友人で松平周防守邸の庭の池?で開催された美人腰元たちの襦袢一枚鯉つかみ大会を観にいくというのがなかなか面白かった。
多分、その観にいく途中の廊下は大覚寺なんやろうなあって。
おきたが仕度をするシーンがあり、鏡の前でかんざしを挿し、小指で紅をさす。まるで歌麿の美人画そのものでした。色っぽかった~。
江戸文化が大好きな方、浮世絵が大好きな方は一度ご覧ください。おすすめです。
てっきり浮世絵師喜多川歌麿が5人の女を描いてとっかえひっかえ…みたいなお話かと思っていたら、主人公は5人(ひとりが誰かわかりませんが)の女性たち。タイトルの通り歌麿に関わりのある男女の色恋模様のお話でした。
喜多川歌麿(坂東簑助)…売れっ子浮世絵師。太閤記の絵がお上を侮辱するとして手鎖50日の刑を受ける。
小出勢之助(坂東好太郎)…狩野派の絵師であったが、歌麿と絵の勝負をして負けたことから町人となり歌麿の弟子となる。雪江という許婚がいたが、おきたに町人の娘の良さに目覚め、雪江を忘れ、肉体の美しいお蘭に魅せられ駆け落ちする。
蔦屋重三郎(高松錦之助)…版元。歌麿や山東京伝などの本を出版。
竹麿(富本民平)…歌麿の身の回りの世話をする弟子。新造おしんと夫婦になる約束をするが周りから「大丈夫か?」「本当か?」となかなか信じてもらえない。
おきた(田中絹代)…寛政の三大美人と称される茶屋難波屋の看板娘。紙問屋の若旦那・庄三郎と恋仲であったが、花魁多賀袖と駆け落ちされ、追いかけて庄三郎を取り戻すが、また多賀袖と会っていると知り嫉妬。二人を手にかけてしまう。
雪江(大原英子)…狩野の絵師の娘。勢之助と許婚であったが、 勢之助が町人となったため屋敷を出、蔦屋で働く。やっと勢之助が自分のもとに戻ってきたと思ったとき、勢之助はお蘭に一目ぼれ。また振られてしまう。
お蘭(川崎弘子)…松平周防守邸の腰元。襦袢一枚で鯉つかみをしているところを歌麿に絵のモデルとしてスカウトされる。その後、勢之助と駆け落ち。
多賀袖(飯塚敏子)… 花魁。庄三郎と駆け落ちするが、おきたに庄三郎を奪われる。再び江戸で庄三郎と会っているところにおきたに殺される。
おしん(白妙公子)…おたふくのような新造。その容姿から人気がないが、年季が明け、竹麿と夫婦になる約束をする。
監督…溝口健二
脚色…依田義賢
原作…邦枝完二
昭和21年松竹作品なので、主演の坂東簑助さんは今の三津五郎さんのおじいさん?かと思われます。
ストーリーはややこしいので、人物紹介にしました。とっても跳んでいて歌舞伎にしたらさぞかしおもしろいやろうなというお話です。
とりあえず、歌麿は善い人で、悪くはありませんでした。
時代考証がしっかりしていて、まるで動く浮世絵。特に気になったのが、女性の耳の後ろの髪の毛。後で確認したら、歌麿の女性にはみんな短い髪の毛がありました。
かんざしも浮世絵みたいにたくさん、着物の衿の抜き具合とか、帯とか、何から何まですごかった。
難波屋の暖簾の紋が桐の紋でしたし。
山東京伝とか十返舎一九とも友人で松平周防守邸の庭の池?で開催された美人腰元たちの襦袢一枚鯉つかみ大会を観にいくというのがなかなか面白かった。
多分、その観にいく途中の廊下は大覚寺なんやろうなあって。
おきたが仕度をするシーンがあり、鏡の前でかんざしを挿し、小指で紅をさす。まるで歌麿の美人画そのものでした。色っぽかった~。
江戸文化が大好きな方、浮世絵が大好きな方は一度ご覧ください。おすすめです。
歌麿をめぐる五人の女 [DVD] | |
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