◆腸は第二の脳といわれています。
腸は脳や脊髄から独立して
営んでいます。
交通事故等で脊髄を損傷しても、
脳が働かなくなって植物人間
のように脳死の状態になっても、
腸は正常に働き続けるそうです。
最近の研究で、
「腸にも脳がある」事が
わかってきました。
アメリカの神経生理学者の
マイケル・D・ガーション医学博士が、
「セカンド・ブレイン=第2の脳」
と言う本の中で、
この事実を発表し
大変な話題となりました。
博士の専門は脳の研究でしたが、
あるとき、
脳に存在しているはずの神経
伝達物質「セロトニン」が
腸にも存在する事を発見しました。
より研究を進めて行くと、
何と体内のセロトニンの
95%が腸で作られて
いる事をつきとめました。
博士はこの本で
「現在我々は腸に脳が
あることを知っている。
とても信じられないことかも
しれないが、あの醜い腸は
心臓よりずっと賢く、
豊かな感情を
持っているのである。
脳や脊髄からの指令がなくとも
反射を起こさせる内在性神経系を
持っている臓器は腸だけである。
進化はうまい工夫をした。
我々の先祖はアメーバの
原生的生物から進化して脊椎を
獲得した時、頭蓋と腸の両方に
それぞれ別の感情を持つ脳を
発達させたのである。」と
述べています。
腸は、腸内に入ってきた
物質を良いか悪いかを
判断する以外に、
それをパターン化して
記憶する仕組みのほか、
さまざまなホルモン
(ペプチド性ホルモン=脳内ペプチド)
を生産しているのです。
メリークリスマス