立川です。私の父は84歳で現在大分県の湯布院に一人暮らしをしています。
今年の春に肝臓癌が発覚し、ずっと入院してその間体重も10キロ以上落ちて、
すっかり痩せてしまい、人相も変わってしまいました。
父は私が大田区に小さいけれど自社ビルを構えたので、
ずっと遊びに来たがっていたのですが、病気が長引き、もうほとんど諦めていました。。。
でも、最近病気のほうが、少し落ち着き、自分の口で食事を取ることができるようになり、
食欲も出てくると、私の所に来たいという気力が再びわいてきたようで、
私の妹に連れられ、がんばって遊びに来てくれたんです
羽田空港まで出迎え、父を見て、顔色が良くなっているのに驚きました。
空港は広いので、歩けるか心配でしたが、ゆっくりですが、杖もつかずに
しっかり歩けていたので、私はもう感動してしまいましたよ
家に滞在中、ナジャハウスのスタッフのために、父の得意料理をふるまってくれたり、
横浜中華街に遊びに行ったり、しまいには庭の樹木の剪定までやってくれたんですぅ
もう東京に来るのは最後だと皆思っていたのですが、
意外に次もあるのでは・・・・と思ってしまうほどでした
病院では、毎日治療がつらく、ちっとも回復できず、
焦りと絶望で生きる希望を失ってしまうこともあり、
かなり死を意識した時期もあったようです。
見舞に行くと、父は死期の近い老人特有の人相で、
それでも、私の前ではがんばって前向きに生きていくと言ってくれましたが、
それは自分に言い聞かせているようにみえました。
このような父を見ていると、気力というものが、いかに生命を左右しているかを
思い知らされます。気力の原材料は夢と希望です。
どんなにどん底状態でも夢と希望さえ持つことができれば、
最悪な状況も好転させることができるんだなあと思いました。
今の日本には、夢も希望もない生きた屍状態の人がとても多く、
そんな人は幸せになる糸口を見つけられず、益々どつぼにはまっているように見えます。
短い間だったけど私もそんな状況に置かれ、毎日が憂鬱で不安だらけでしたが
自己催眠で無理やり夢と希望を自分に植え込み続け、なんとか、脱却できたのです。
自己催眠・・・・効果はありますが、そう簡単ではありませんよ。
また、別の機会にお話ししますね。
父は田舎に戻り、また一人暮らしをしていて、それを思うと、かわいそうで
胸が張り裂けそうですが、もともとオープンマインドな性格で友人も親戚も多く
皆に慕われているので、それなりに楽しくやっているようです。
先々のことに不安を感じるより、今が幸せに暮らせていることに深く感謝しましょう
お父さん生きていてくれてありがとう。今はそれだけです