今日は暖かいね~!来たね! ついに来たね、春が!
重いコートともやっとお別れできるはぁ~よかった
身も心もすっかり軽やかになった愛子の今いちばんの楽しみはお・は・な・みなの
ナジャハウスの近辺はそろそろ咲き始めたよ
じつは毎年、仕事終わりに近くの公園の夜桜をチラ見で終わっていたんだけど、
今年はお休みの日に少し遠出をして満開の桜を見物してみようかと思ってるの
愛子にとっては新たな一歩 小さなコトだけどね。
そんな愛子の小さな一歩とは違って、デザイナーの立川は大きな一歩に
チャレンジしたんだよ今回はその冒険についてのご報告
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立川です。
先日、私はクラシックのコンサートに出演するという初めての経験をしました
そもそも私は楽器というものが苦手で、子供の頃にピアノ(黄バイエル)を
ちょっと習ったぐらい。あとはフラメンコのカスタネットを少々・・・。
そんな私が何故に???
じつは衣裳デザイナーとして出演したのです
この私にとってはレアな経験のきっかけとなったのは、
ご自身もピアニストである林美希さんという方が
「クラシックのコンサートに総合芸術というものを取り入れたい。
そして、演奏者が普通に演奏するだけでなく、分野の異なるアーティストと
コラボをし、音楽だけではなくいろいろな角度でのアートを楽しんでもらいたい。
新たな共感覚の世界。アートを聴く!音楽を見る! そんな感覚です。」
こうした想いで一年前に『ヨーロッパ芸術文化振興協会』という会社を立ち上げ、
新しい形のクラシック音楽の表現方法を考え、埋もれている才能あるアーティスト達に
表現する場を提供するという活動をされているのです。
http://ameblo.jp/sinfonian/ (社)ヨーロッパ芸術文化振興協会公式ブログ
そして、今回はその記念すべき1周年記念コンサートに私を衣裳デザイナーとして、私に出演のオファーをくださったのです。
※(一般社団)ヨーロッパ芸術文化振興協会代表
コンサート企画・制作
オーガナイザー 林 美希さん
そもそも私は大なり小なりいろいろな舞台で衣裳を担当してきて、
舞台における総合芸術の素晴らしさ、楽しさは身をもって知っているので、
林さんとはすっかり息が合い、是非一緒にやりましょうという展開になったのです。
林さんからのオファーとは、今回のコンサートに出演する二人のピアニストの衣裳を
担当して欲しいとのこと。ピアニストの演奏する曲を私立川のイメージで表現し、
そしてそれを衣裳に反映して欲しいというものでした。
さらに、その衣裳のデザインについて観客の前で解説して欲しいとのことでした。
今回のコラボアーティストはピアニストの浅野麻耶さん、加納裕生野さん、
画家のヤタベヒロユキさん、映像の松崎美幸さん、
そして衣裳デザイナーの立川の5人編成でした。
皆さんすばらしいキャリアの持ち主の方ばかりで、お話しても刺激的でしたよ
演奏されたのはドビュッシーの「月の光」、グラナドスの「詩的なワルツ」。
正直、よく知らない曲で、グラナドスにいたっては聞いたこともない曲でした。
それでいただいた音源を何度か聴いて自分なりに浮かんできたイメージを形にしました
ドビュッシー 「月の光」 ピアニスト 浅野麻耶さん
月の光は、ギラギラ全てを照らし出す太陽とは対照的で、とても幻想的。
月明かりに浮かび上がる全てのシルエットは闇と溶け合いとても美しく神秘を感じます。
その中で私が強くイメージしたのは、雨上がりの後どこからともなく流れてきた水滴が
ほんの一瞬月の光に反射してキラッと輝く情景
そんな儚さを衣裳デザインで表現してみようと思いました。
ドレス自体は紺色を闇に見たて、そこにクリスタルと深緑のビーズを繋げてその先に涙型の
ビーズを付けて水滴が流れ落ちる様子を表しました。
※動くたびに水滴が一瞬キラリと光ってきれい。ピアニストの浅野麻耶さんと。
2曲目はグラナドス 「詩的なワルツ」 ピアニスト 加納裕生野さん。
グラナドスはスペインのカタルーニャ地方で生まれ、
そこはサグラダファミリアというまだ完成していない聖堂を設計した建築家の
アントニオ・ガウディ、画家のジョアン・ミロ、私が大好きな奇抜な画家のサルバドール・ダリなどの天才が輩出された地でもあります。
このグラナドスの衣装は、そのようなカタルーニャ地方の天才アーティスト達へのオマージュの気持ちを込めてデザインしたものです。
スペインといえばもちろん、フラメンコ。そしてフラメンコ衣装デザイナーである私は、
スペインという情熱的な国民性を表現したくてピンク(スペインではフシアと呼ばれる)、色に黒のフリンジを合わせてみました。
ドビュッシーの月の光とは対照的に、強さ、情熱的、そしてセクシーなイメージを強調しました。
衣裳をデザインしたり制作するのは得意ですが、頭に浮かんだイメージを
人前で語るとなると話は別で、かなりプレッシャーを感じていました。
ピアニストの加納裕生野さん。
※映像を見ながら私のことをご紹介いただきました。
その後に登場されたのは画家のヤタベさん。二人のピアニストがそれぞれに
インスパイアされた彼の作品を何点か選び、ヤタベさんがその作品への想いを語られました。
観客は映像作家の松崎さんが作られた、衣裳やヤタベさんの絵画をまとめた映像作品を眺めながら、
お二人のピアノ演奏を聴くというプログラム。
※画家のヤタベさんがご自身の作品紹介と制作秘話を語られています。
イベントの始まりにはケータリングでシェフ達が腕をふるい、
創作的な料理と共においしいワインも用意され、出演者と観客が一緒に談笑しながら、
食のアートも楽しめました
じつは私はワインを少し飲み過ぎていい気持ちになり、
自分がしゃべるはずのことの半分ぐらいが頭からすっぽり抜けてしまい、
適当にアドリブでしゃべってしまいました。笑
でもかえってそのほうが面白かったらしく、観客の皆さんは普通衣裳制作の
秘話なんて聞けないと喜んでくださっていたとのことで、ホッとしました。
ピアニストのお二人の演奏もとてもすばらしく、
今までとは全く違う自分を演出してもらえたと、とても喜んでくださいました。
後日談ですが、ピンクの衣裳を着られた加納さんは、
観に来てくださったお友達がまったく誰だか分らなかったと驚かれたそうです。
私は創作とは神様が人間に与えた最高の喜びだと思っています。
手法や材料は無限にあり、どんどん進化していける最高の遊びです。
今回も手仕事部分が多く大変ではありましたが、
とても楽しみながら取り組むことができました
私もフラメンコだけでなく、多種多様なジャンルのアーティストの方々と触れ合い融合し、
どんどん進化していきたいと思っています。
これからは伝統文化をきっちり受け継いで守っていく流れと、
いろいろなアートが融合して独自の世界感を作っていく流れに分れていくように思います。
とくに後者の流れはどんどん加速しているように思えます。
異なるジャンルでの本当のプロフェッショナル同士の融合は、
年齢や国籍など関係なくレベルの高い新たなアートを生み出します。
そんな流れの中で、新たな融合をコーディネートする能力のある林さんのような人が
今後は必要とされる人材となることでしょう。これからの展開が本当に楽しみです。
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今回は新しいコラボレーションで、
翌日興奮ぎみに語る立川の話に、スタッフも興味津津だったんだ
ひとつの枠にしばられず、広い視野で物事を見たり聞いたりすると新たな世界が見えてくるよね。
立川が感じたように、じつは愛子も最近そんなことをずっと考えてました
そして愛子も決断しました新しい季節を迎えると同時に、新しい事にチャレンジしてみようかと思うの
それは・・・憧れのスペインへの留学
まずは本場のスペイン語を学び、そして夢のモデルを目指すよ
皆さんとお別れするのはさみしいけれど、ひとまわりもふたまわりも大きくなって
帰ってくるので、笑顔で見送ってね
でも、帰った時にはちょこっと顔を出して報告するからお楽しみに
次回のメルマガからは、私の後輩が案内役を務めるよ。
私同様に可愛がってね
愛子
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ナジャハウス
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