小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

(3/22選句締切)第330回小麦句会投句一覧

2016年03月16日 22時26分07秒 | 15日句会
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こんばんは。
三寒四温ですね。
明日は暖かくなりそうです。

兼題:帰
河豚の鰭板干す路地を猫帰る 
春荒れや妻は実家に帰りたる  
擦れ違ふ者なき空へ鳥帰る 
朧なるアイデンティティー帰国子女  
授りぬ“ばつ”の夫婦(めをと)に春の虹 
白鳥の帰る日ちかき仕ぐさとも   
どれも皆帰る眼をして流し雛  
ままならぬ帰農の三月時針止む 
帰り来ぬ家族の写真花辛夷
帰宅時に摘み頃を見る山椒の芽  
梯子して春満月と帰りけり  
帰心なお一足ごとに青き踏む  
円墳に三角点標鳥帰る  
帰らない色がある村雪柳
春風に帰らぬ春を見ておりぬ  
ミモザ買う帰れない理由さがしつつ  
東京湾鈍色浅蜊船帰る  
鳥帰る未だ帰還困難区域
鳥帰る荼毘の煙の消ゆる果て
彼岸西風帰還縁欠き死人が碑  
鳥帰る鏃の眠る古戦場  

テーマ:育
菜のつぼみ豊と走り十一着 
受験子の残念会は回る寿司  
育休の男も吹ける雉の笛 
子供らが耕す親の背中見る  
菊根分け土の固さをほぐしては  
初めての杖一年生水温む  
目借時育休ママの戻らざる 
水底に蜷を育てる蘆の原  
奔放に伸びし記念樹風光る
片栗がうつむく狭庭五つ六つ  
黄水仙日ごとに茎の伸びるのびる   
蕗の薹産みたる土の軟らかき  
春うらら体育座りってあったよね  
少女らの青を育てる沈丁花
種を蒔き爪を洗ひて日の暮れぬ  
鳥雲に釣り糸をひくタイミング  
入学も近いか白き靴まぶし  
変声期抜けきらぬ声卒業す  
菩提寺の僧は育メン風光る
ひたすらに拝みて膨らむ白木蓮
価値模索仕手だ育てし草餅か  


自由題
草千里焼く火広げる風の渦 
愛の日や僕へと熱き男の目  
北窓を開けて紫煙を野に放つ 
大学を卒業奨学金重し  
花菜風坂の途中の見晴し台  
筆、舌の耕かなはずに田掻牛 
若鮎の光り散らしてのぼり來し   
悲しみの色それぞれにしゃぼん玉  
就活保活残る雪解の終活露 
鎮魂の一つに黙祷沈丁花
繋ぐ手の温もり仄か初桜  
春風やすらりと長き子の手足  
村境なして菜の花明りかな  
鳥雲に入る書き込みの多き古書  
雪柳に流され僕は街を出る
玉葱の葉に寄り添うて蓮華咲く  
啓蟄や起きたくないのに起こされて  
啓蟄や昭和うごめく納屋の闇  
花育て癒す悲しみ陸奥の空
手水舎の薄氷掬う己が影
囲い込む縁が彼岸会婿行こか  

★★★
選句数(今回も6句選です。)
特選◎1句
並選〇5句

コメントをお忘れなく。
もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。

まきえっとあてメールで投句してください。
makietto@nifty.com

締切:3月22日(火)24時


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