暑いですね。
夜中はオリンピック、昼間は高校野球。
今年の高校野球は午後には試合を実施しない。
昼寝の時間にしようか・・・。
猛暑続きで電気代うなぎのぼり。
土用の丑の日じゃないぞ・・・。
結果発表!!(二回にわけて)
万緑の四阿に集いて川魚尽くし アゼリア
◎(カンナ)上手い句だと思います。
氷河期が来るかも知れず冷し麦 カンナ
○(卯平)だとすると益々冷や麦を食べたいのか、それとも食べたくないのか。氷河期と冷や麦の面白さ。若干つき過ぎか。
○(泉)確かに現在、地球は氷河期に向かっている、という説があります。
○(ちせい)不安と期待の両方があるのかもしれません。
湧水の鼓動をつまむ箸のさき 宙虫
〇(まきえっと)湧水の鼓動がいいですね。涼し気です。
〇(珠子)湧水はまさに地底の鼓動であり地下水の鼓動。それを箸でつまむのにはちょっと戸惑いますが…
〇(春生)「鼓動をつまむ」が清涼感を表現して見事。
○(餡子)素麺ではなく、湧水の鼓動をつまむが良いですね。涼しげな写真の雰囲気を切り取っています。
○(藤三彩)湧水はポコポコと音するのだろうか、美味しい一品料理は何かな
○(あちゃこ)中七下五がいいですね。湧水は季語になっている?(角川はなし)山野の湧き水は夏の季語とするところもあるようですが。でも感性が素敵なので頂きました。
◯(道人)中七が中々。冷麦にピッタリ。
◎(アダー女)流し素麺の水は天然の湧き水か?流し素麺に限らず、湧水で洗った素麺をつまむ箸にまで湧水の鼓動を感じるという感性の素晴らしさ!脱帽です。
〇(仙翁)湧水の鼓動、面白い表現でいいですね。
◯ (アゼリア) 湧水の鼓動ー素敵な措辞と思いました。
行蔵は我がこと涼し南無大師 瞳人
○(藤三彩)行蔵(こうぞう)とは知らなんだ。出処と進退を心静に振り返り弘法大師様を思うのだろう
外回り終え素麺の美味さかな 泉
〇(カンナ)実感が伝わります。
◎(アネモネ)外回りの銀行員ならずともこの素麺の美味さは格別。
おっとっと流し素麺滑り落つ 藤三彩
〇(珠子)上五の臨場感。汗びっしょりの悪戦苦闘も楽しいでしょう。
○(餡子) 流し素麺は本当におっとっとです。目の前の作者が見えるようです。
悪相といえども香魚飾り塩 餡子
〇(瞳人)かわいそうに、アユと比べられて
◯(道人)悪相と香魚の対比がいいですね。観察眼も鋭い。
せせらぎを掬う冷素麺の艶 楊子
○(幹夫)「せせらぎを掬う」が洒落ている。
〇(あき子)文字と音の醸し出す涼しさが好もしい。
そば猪口の黒を涼しく瀧見茶屋 アネモネ
〇(あき子)そば猪口の黒と背景の茶屋のバランスが程よい。
〇(珠子)さりげない視点。ひんやりとした空気感が伝わってきます。
◎(餡子) あの蕎麦猪口は、なかなか風流です。風景と合っていますね。
○(泉)本当に「涼しい」という感じです。
◎(あちゃこ)いつもはそば猪口に涼は感じませんが、瀧の茶屋と取り合わせると俄然いいですね。
にわか雨羊歯に隠るる青蜥蜴 アダー女
〇(珠子)蜥蜴は乾燥には強そうですが、湿度には弱いのでしょうか。単に人影から逃げたのでしょうね。
〇(アネモネ)蜥蜴と羊歯の青さが雨に濡れて鮮やかです。
〇(仙翁)小さな命と小さな命、面白いですね。
〇(めたもん)にわか雨と羊歯により、蜥蜴の青が印象に残る句になっています。
◯ (アゼリア) 保護色でわかりづらそうですが、景がよく見えます。
○(ちせい)蜥蜴は暗いところを好みますね。
冷し瓜みずおと満ちて溢れざる あき子
◯(道人)音韻だけでも涼しくなって来る。
〇(めたもん)昔はこんなふうなひっそりとした光景がよく見られました。
清流に青葉の雫道祖神 仙翁
○(卯平)素直に鑑賞できる句。しかし句材のメリハリは欲しい。
○(アダー女)あの羊歯だのの青葉を通過する水の清らかさ。道祖神がきっとそこらにある感じ。
◯ (アゼリア) 涼しそうな言葉が並び、でも眼目は道祖神でしょうか?
冷麦の一縷の彩を好める子 幹夫
○(卯平)冷麦に僅かに数本、赤色の麵があった。あれは全国何処でもそうなのか、それとも九州だけなのか、「冷麦に色付き麺が入っている意味は、違いがわかりづらい「素麺」と「冷麦」を区別するためです。 区別の為に、「冷麦」の方だけに色付き麺を入れられたのが始まり」だそうな。幼少の頃あれを探していたな。揚句の通り。
近道は坂道水の音涼し 珠子
〇(春生)近道には何かがありますね。「水の音」お満喫できました。
〇(瞳人)しかも、飲めそうな、湧き水ですね
黙食の流し素麺絡まりて 卯平
○(幹夫)上手にキャッチ!
○(ちせい)黙食は自己ルールなのかもしれませんが。
清流のきりりと蒼し夏料理 あちゃこ
〇(春生)「きりりと蒼し」と「夏料理」、夏料理の農涼感が出ました。
○(泉)「きりりと蒼し」という表現が良い、と思います。
〇(アネモネ)「きりりと蒼し」が上手い!
廃村の道はなだらか鬼蜻蜒 めたもん
◎(藤三彩)鬼蜻蜒(オニヤンマ)と読むそうだ。滅多に見られない。廃村はどこか怖そうで寂しい景に鬼蜻蜒が飛ぶ
◎(仙翁)廃村にオニヤンマ、人は去っても自然は残る。
◎ (アゼリア) 何故廃村になったのだろう、いつ廃村になったのだろうと色々想像させられる句と思いました。
◎(宙虫)そこに人がいなくても自然がしっかりと息づいている。「道はなだらか」がいい。
滴りの世界で一番深い湖 まきえっと
滴りの巌を突つつく稚魚の群 春生
〇(めたもん)稚魚が巌を突つき、水が滴っている。静かで小さな景がいいと思います。
鮎の骨鮎の皮見て追悼す ちせい
谷風のきれいに通る夏料理 道人
〇(まきえっと)食欲も旺盛になることと思います。
○(泉)スッキリとした俳句だと思います。
〇(アネモネ)谷風いいですねえ。京都の奥あたりでしょうか!
〇(めたもん)中七「きれいに通る」がいいと思います。
つづく
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