小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第404回小麦句会投句一覧(4月23日選句締切)

2019年04月19日 22時55分26秒 | 15日句会

こんばんは。

大変遅くなってしまい申し訳ございません。

 

兼題:歩

歩み行き連翹の黄に犬走る  

ここからは自由な歩幅春の雪  

営業にともかく歩け新社員 

嬰児の歩行器婆の歩行器暮春   

花あけび手ぶらで歩く結婚記念日       

さくらさくら散るよ歩兵の数ほどに       

二歩前進一歩後退五月病    

外つ国の地を踏む一歩若葉風  

春驟雨北条終焉の地歩く       

声高に少女ら闊歩夏近し  

丹精の花を左右に歩く春  

道連れは鶯の声神の庭  

花は葉に気負わぬ競歩日本新  

二歩禁じ起因円位忌人気負に  

平成の歩幅残して八重桜  

歩道橋の確かな撓み花は葉に   

万歩には足らぬ百歩を青き踏む  

木歩の碑花びら散らす鳥の声  

野良猫の歩みを止める花吹雪  

 

テーマ:集団

遍路笠連なる古道小糠雨   

葱坊主団塊世代の連み癖   

入学児身幹順に前倣へ  

卒業す進学組と就職組  

川面占め群れ咲く菜花風疾し  

春闌るポケモン探しの男たち  

みんなして越えよ国境鳥雲に  

集団は暴徒と化すか山桜桃散る  

桜舞う中を部活の走り過ぐ  

五月祭喧嘩いかん警察が碁  

群れなさず寂しがらずに亀鳴けり    

春ショールひとりぼっちの群れのなか    

学ランに馴染まぬ背幅桃の花  

海女小屋を弾けんばかり声美し  

春は花組ラインダンスの足揃う  

花見つつ忘じ難きは大和の忌    

すいかずら観光バスのバック音         

同じ車両目掛けるスーツ朧の夜  

あたたかし鯉が餌に寄る杖に寄る   

 

雑詠

春北風雲韋駄天のごとくなり 

大臣の失言あれど花見かな 

球場にミスター癒えし春の宵   

飛花霏々と落花はらはら時過ぎゆく    

冬物を仕舞い切れない季の動き  

ジャスミンの絡まる漁港のちに雨       

レガッタの声真つ直ぐに澪二線 

たけのこの鼓動を探る朝かな  

摺り下ろす尼のたけのこ根を団子   

利己の花筏気高い名は残り  

春草を揚ぐるに薄くする衣   

花曇白衣の少女通り過ぐ   

 石仏の微笑みの先すみれ草   

大いなる変身蝌蚪の羨しかり  

蝶の舞う軽さ花びら散る重さ  

榊絶えぬ小さき祠や初燕   

墓に来て墓と酌みをり桜冷え   

春の川赤色灯に音は無し  

次々に生まれる疑問しゃぼん玉  

 

★選句要領

 

★選句数

6句選(うち特選1)

選外のコメントも受け付けます。

 

★締切

423日(火)24時

 

★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)

makietto@nifty.com



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