昨年もたくさんの参加ありがとうございました。
昨年12月分の「麦」句会報への掲載は次のとおりおひとり一句掲載させていただきます。
★★★★
桜葉の暇乞ふげに落ちて音 瞳人
鴨鍋に何かが足りない家族愛 藤三彩
復興の音凩の音の中 道人
そこここに復興の兆しはや師走 アゼリア
小春日やビルの谷間の鴨の川 仙翁
空ばかり見ている川や返り花 あちゃこ
再開発して水鳥の消えし町 餡子
車窓にはあくびせし吾冬ざるる 瓦すずめ
冬夕焼どこまでもゆく三輪車 ルカ
明と暗わが人生も年詰まる 多実生
十二月街を呑み込む街の影 珠子
三島忌の川にせり出すビルの影 アネモネ
闇よりも深き色して冬運河 とっきー
橋渡りきって安堵の白い息 敏
下校の子冬田に影を遊ばせて 春生
通夜葬儀欠席続く師走かな ちせい
陰日向なく水鳥の相寄れり 幹夫
煩悩も老いてゆくなり除夜の鐘 泉
冬帽子脱いで仏の前に立つ まきえっと
トリスぐい飲み鍋並の胃薬と 吾郎
冬かもめ青春へゆく時刻表 宙虫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます