小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第378回小麦句会投句一覧(3月23日選句締切)

2018年03月17日 17時56分21秒 | 15日句会
桜が開花したとか。
あんなに寒い寒いと背中を丸めて過ごしたのはいったいいつだったんだろう。
 
兼題:永
春菊の青きを噛める永久歯  
水温む長き廊下の永平寺 
寛永の結び目ほどく古雛  
永き日を永きとしらず夕雀   
永き日に入らむ侍二匹がな 
変哲のハモニカ真似る日永かな  
永吉の真似する男春の風   
吹き返す春の嵐や永田町  
水口に急ぐ水音風光る   
永いこと会わずの友と花見酒  
永き日や鍬を担いだ老農夫  
桜散る永六輔の深夜便  
永き日の生春巻きに透ける海老 
春泥を永遠へ蹴飛ばす九段下  
久能山永遠なれば蝶の舞ふ  
劇場出うつつに返る日永かな  
永き日のピアノに映る己が顔  
沈丁花言葉が水を含む朝      
恋猫の永遠を誓って鳴らす鈴  
永遠はなし醍醐味忘る初雲雀  
 
テーマ:木
剪定の枝の強がり煙管吸う  
はくれんや梢のうえの昼の月   
三月の林は声を淡くする   
山椒の芽胡麻擂る植木等ごと  
指ほどが九百と五六白木蓮花  
春風に木々の葉きらり笑うかな  
接木師の耳に両切り煙草かな  
百町歩田畑の村に辛夷咲く  
雪解やコーヒー熱きログハウス  
天草を望む桜木海の青  
林を抜ける道見当たらぬ藪椿    
湯の谷のうす紫に芽吹き山   
匂い立つ堀の水色木の芽風     
馬酔木咲き少女の日々のよみがへる  
百人の園児らの声木の芽山   
閉じられし木箱の匂い雛の家  
木々に日が当たれば春の目覚めかな  
蘖や百年先へ送る負荷  
蝌蚪住まう庭木の際に生ますとか 
鶯の木々に睦める夕まぐれ  
 
詠題
ぽっぽやの表情難し春立ちぬ  
持ち遊び可能な記憶涅槃西風  
甘やかな春日てくてく日本橋  
検査果て花菜土手行く路線バス  
誤配信蹴飛ばす兜太二月尽  
甲冑の昂ぶる構え花樒  
荒海や海女の真白きふくらはぎ  
なぜ石を持ったのだろう花いばら     
桜咲く華燭あれから五十年  
春型ね日没墓地に寝たがるは 
雛の笛失せて留めて手のかたち 
男装の麗人河津桜かな  
着水や帰らぬことを決めた鴨  
昼寝の猫いて春の日の庭仕事  
まん丸く膨らんでゐる山桜    
鳥の恋盆栽村の定休日   
母の息かたちうしなう紙風船 
密かに土蠢いて涅槃西風  
誘惑のない道かしらシクラメン   
料峭の一本松に茜さす  
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
3月23日(金)24時
 
★当番(投句先メルアド)
makietto@nifty.com
 
↓選句前に再度確認しましょう。
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