小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第364回小麦句会投句一覧(8/22選句締切)

2017年08月16日 21時38分20秒 | 15日句会
お待たせいたしました。
 
兼題:月
出発は海抜ゼロや月の富士
月餅の餡子が足りぬ終戦忌 
有明の月に善知鳥は羽広ぐ
老人と海が宿題八月尽 
国会の追及かわす海月かな  
電柱の直立続く月の道  
手を重ねしっぺという罰星月夜  
月餅を割って夕凪ぐ防波堤  
熱き血を冷ますが如く夏の月    
故郷で誇れるものは峰の月  
星月夜一人で入る水族館  
指占いなどしておりぬ盆の月  
八月の猫と宮司の長説法   
酔ひ回る遅さに月を見上げたり 
桔梗の間隣萩の間星月夜  
抱きついた身の苦楽呑みたい月だ  
正座してニュース見てをり八月十五日  
窓越しの顔洗う猫盆の月  
 
テーマ:雨
あまだれの音のいろいろ秋に入る 
秋の雨ときに悪戯する茶目っ気  
初秋の仏間雨粒の気圧は  
いうれいの少し受け口夜の雨  
蟬時雨戦死の伯父に妻子なく  
秋驟雨父は木霊の許にいる   
ひとところ青田濡らして狐雨  
雨蛙啼かせて蛇の無言劇  
降りぶりのしなやかにして盆に入る 
秋の雷激し誰にも罪なきも  
初秋の雨に草草直立し  
人生は雨の日晴れの日流れ星  
かなかなや水難の相現れる  
秋雨やあなたの傘は小さすぎて 
蝉時雨それが題名指揮者なく   
病葉の涙となりて雨流る      
秋時雨阿弥陀に会いに濡れていく 
夜の更けて雨となりけり盆踊 
 
 
詠題
圓朝忌明けて庭掃く竹ばうき  
かなかなや介護タクシー空いたまま 
龍尾なる山霧尾根を飲み込める  
木漏れ日を掛けて昼寝の獏残暑  
武器を持つ逢えば懐かし放屁虫  
風涼し煉瓦造りの天主堂  
かなかなや昨日に戻りたき一日  
猫じやらし新設病院見えて来る 
なめくぢら鎧を捨てて一人旅    
地芝居や月代や傘刃指示  
まるごしで国境越ゆる秋の蝶  
戦ひは日暮に終はる敗戦忌 
初秋や鎧に風を通はせて 
出目金の水槽深く影を抱く  
秋空を仰ぐ四つ角みたらし団子  
捨てられぬ衣服ばかりや土用干  
空見つつ饂飩を啜る終戦日 
みな腹を見せ八日目の蝉むくろ  
 
★★★
 
選句数(6句選です。)
特選◎1句
並選〇5句
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makietto@nifty.com
 
締切:8月22日(火)24時
 
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