小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第407回小麦句会投句一覧(6月22日選句締切)

2019年06月16日 21時16分07秒 | 15日句会

こんばんは。

紫陽花もそろそろ終わりでしょうか?

兼題:「梅」
青梅や片手で足りる友の数        
小梅の実ことんころころころことん 
まんまるな実梅雨生み成るまんま 
匂ひ立つ笊の実梅にとろかされ
血圧計巻けば梅の実落ちる音    
梅は実に響く軍靴の高枕 
山猿は梅雨晴れの谷川に眠る    
畳屋の機械の匂い梅雨兆す   
白飯に梅干しひとつ自助だもの   
臘梅や昨日の嘘のばればれで  
梅雨晴の小さき菜園覗く猫       
梅どっさり漬けて海馬を悦ばす 
棒術の棒は白樫梅雨晴れ間  
会葬の長き列縫ひ梅雨の蝶   
梅の実や秩父札所へ道半ば  
青梅や素振りの少年今日居らぬ  
楊梅や楊貴妃いつも傍に置き 
下草を刈って始める梅落し  
梅酒瓶閉じて令和と濃く記す    
訓練にもらう乾パン梅雨晴間  
 
テーマ:「色」
エンジンを止める船体梅雨の月  
もてなしの梅酒色良き琥珀かな  
七変化まであと幾変化雨が  
わが庭のアルカリ性のあじさい花  
雨を得ていよよ艶めく濃紫陽花  
機音は阿波の藍染しじら織  
禁色のアイスクリーム眠る前 
空しきの色となりてや夏の山      
口を開く歯科椅子取り込む濃い緑  
沙羅白し三つ四つ尽きぬ思ひごと
紫陽花の光の銀河雨後の寺   
トリコロールの口笛桑の実が落ちる   
紫陽花の白に始まる雨意の風    
青葉風地に触れそうなポニーの尾  
紫陽花の風の色づく空の下       
草笛の葉の色褪せし古戦場 
鳶色の夏だ目立つな呪い人 
虹立ちてなるようになる老後かな 
箸立てに七膳の色豆ごはん  
瑠璃色のままにぺしゃんこ蜥蜴かな  
 
雑詠
「ライブ感あるね」とふたり蛍狩  
鐘楼へ続く回廊青葉風  
梅雨入前卒爾とゆけり聖子をば
ズック靴の踵つぶしてゐる素足  
雨傘の避ける驟雨や催涙弾    
雨二タ夜二タ夜の色を足し四葩   
額の花渡船場跡に杭残る  
茅舎忌や一人にひとり母のいて  
薫風やずらりと干して子供服 
献立にもつ鍋夏も煮て断固 
時薬とふ秘薬日日草咲く
世の中はコストの歪み梅雨最中  
梅雨寒の真っ赤な嘘とミルクティー     
「お薬手帳」お持ちでしょうか紅蜀葵      
晩成の老いの才覚蝸牛 
緋鯉居る発芽率の悪さと播種の時期  
舞い下りる白鷺一羽代を掻く 
明易し体内時計動き出す 
憂さ一つ捨て南天の花愛でる  
偕老の庭紅白の薔薇薫る  
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
6月22日(土)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


最新の画像もっと見る

コメントを投稿