小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦誌「句会報」への掲載句(5月分)

2016年06月04日 23時12分15秒 | 俳句雑誌「麦」

次の句を麦の句会報へ掲載します。

参加者おひとり1句となっています。

 

切り売りの西瓜小さな家に住む   まきえっと

薫風や紅一点のマネージャー    泉

青嵐昔の賑わい連れ去りぬ     藤三彩

引っ越して行ったあの子の夏帽子  餡子

回り行く記憶の不思議夏に入る   ちせい

筑波嶺を袈裟切りにして夏燕        とっきー

夏の夜爪切る音の響きけり        仙翁

草笛やひとりひとりに故郷あり    春生

雨上がる空の遠くにメーデー歌   アネモネ

新茶汲む祖母遠州弁歯切れよし    瞳人  

夕若葉切手に残る炭鉱夫            あちゃこ

暮春かな人声のするマンホール   幹夫

あめんぼが水面にうつる雲にのり   瓦すずめ

ゆく春やみちくさ映す潦          珠子

藤棚や羽音で揺らぐ房もあり    呆夢

釈明は紋切り型や破れ傘          アゼリア

行く春の手が出て首出てマンホール 敏

鎌倉の立夏をひらく切通し         道人

からくりの茅の輪永久の地乗鞍か  吾郎

コピーなる紙が切符よ初夏の旅    ひなこ

指切りの淡い約束蛍の夜          多実生

藤の花だあれもいないすべり台    ルカ

青梅を落とし踏ん切りつける家   宙虫



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