小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第392回小麦句会投句一覧(10月22日選句締切)

2018年10月17日 00時52分41秒 | 15日句会
こんばんは。
お待たせいたしました。
富士山の初冠雪。
 
兼題:星
渦潮の空に静寂の星月夜 
星月夜若き看護師片えくぼ 
父母に遇ひたき齢冬の星    
星月夜眺め野宿の逃走犯  
惑う星句なら螻蛄鳴く四方土間 
灯火親し卓に広げる星座表   
星月夜去りゆくひとの背見つめ      
流れ星消ゆる 黙って手を離す  
月明かり輝き渡り星飛雄馬 
十月の街に背を向け星を追う     
新月や星の生まるる音のして  
稲刈るや星屑集めコップ酒  
山小屋は星との出会いまず夜空 
星よりひそかに雨よりやさしくサユリスト  
秋の星母郷の島の一軒宿  
追いかけて行くだけ獅子座流星群    
記念日の星形ケーキ夕月夜  
星月夜耳の底より寮歌かな  
芒原星座と交信するのかも    
星月夜家業継がぬと酔う男 
鈍色の光る錠前星流る  
秋雨や校門で待つお母さん 
 
テーマ:雨
「傘がない」小声で唄ふ花野かな   
透明な置き傘遠く秋の雨  
秋時雨老い犬肋骨(あばら)浮き出でて
むくつけば目先秋雨バケツ汲む 
秋雨の長きを愁う草の原  
やわらかき石畳なり秋の雨  
雨上がり虹の噴水となる夕  
秋雨や黒毛和牛のハンバーグ   
花野をきらうあなたがひらく赤い傘      
銀杏飯香ばしく炊け俄雨  
紅葉山雨のひと日となりにけり 
秋時雨骨董の中に猫眠る 
降りみ降らずみ鶏頭の秀が振れる  
くり木橋渡り小雨のきのこ山   
降る度に季節が走る秋の雨  
秋雨や仮設住宅出てゆけず  
週末の秋雨ためらう小外出 
秋深し闇に呟く雨の音  
中耕の畝の弾力霧時雨  
灯のはいるバーの看板秋時雨  
 
雑詠
3Kは研修生に赤い羽根  
アルプスを仰ぎて芋の煮ころがし  
鷹渡る煙たなびく平家谷  
まとまるとキスする芒取る間と間 
稲架掛けの景も匂いも懐かしき  
銀座秋画廊に箱を積み上げて   
愚痴も診る若き町医や小鳥来る   
古民家の茸尽くしの昼ご飯   
黒焦げのビジネス街の秋刀魚かな  
夕暮れの金木犀で避ける雨       
残照の紅葉且散る別れかな 
秋の果不惑けぢめを付けにけり 
十月や知識のなさを恥じにけり  
初紅葉土塀の骨の露なる  
人形へ魂入れる菊師の手 
尽きるまで風の領域芒原  
秋夕焼わたしの恋の終わりけり    
星月夜今日は土竜の誕生日  
木洩れ日や猫振り仰ぐ空高し  
夕暮の蓑虫の影おろおろと  
落ち葉掃き禅僧ぶって是好日 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
10月22日(月)24時
 
★当番(投句先メルアド)
makietto@nifty.com
 
↓選句前に再度確認しましょう。
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。


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