11月分の句会報への掲載句は次のとおりです。
ご了承ください。
山頂へ続く古道や初時雨 春生
加速するニュースの重さ冬の風 ちせい
救急車凍てつく朝の闇を行く 呆夢
法律書積まれ寒夜のゴミ置場 餡子
湯豆腐や忘憂といふとも連れて 瞳人
千歳飴預けてメリーゴーランド アネモネ
冷まじや大樹は雨に身を委ね あちゃこ
東京黄落加湿器の音かすか 珠子
短くもしかと根を張る冬の草 仙翁
目覚めれば霧が墨絵にするする下界 多実生
鋤焼きや加速度的に動く箸 瓦すずめ
霧しぐれ誰か遠くで僕を呼ぶ 道人
折紙は折目が命窓の秋 幹夫
秋霖を包む老境等伯画 藤三彩
あたたかき飯とみそ汁秋深し 泉
遠く来てひとりの卓の新豆腐 ルカ
山頭火句集開けばしぐれけり アゼリア
窓叩き秋のどんどん遠ざかる まきえっと
秋霖に耳とらわるる一人の餉 敏
降る雨の霙に変わる山の音 とっきー
寂た馬短日ジンタ舞う旅さ 吾郎
烏天狗の耳打ちだろう村狭霧 宙虫
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