会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

長年に渡り、ご自身で目立てをしてきたが、

2018年04月24日 21時52分00秒 | インポート


長年に渡り、ご自身で目立てをしてきたが、「もう、元には戻せないので目立てを御願いします」と軽トラックで、1時間以上も掛けて来宅されたオジサン。

年齢を尋ねると!

私より、ひと回りも先輩!

80半ばで山仕事を健康の為に楽しんでいる。と

二丁の手曲がり鋸を自身で目立てを施してやって来たが、自分の目で見ても、変な形になってしまった!

一月の新聞で産業賞受賞を知り、「この人に目立てをして貰いたい!」と 雪解け後に若松市を訪れたが分からないまま帰宅せざるを得なかった。

そして、今度こそ! と来若し、ガソリンスタンドの人に捜してもらって、辿り着いた。

年齢からは想像が出来ない行動力に感服した!

鋸を見せて貰うと、酷かった!

済ませたら、届ける約束をした。

たまにはドライブも良いだろう。

写真の、上から下への進行。

悦んで下さる笑顔を想い浮べながらヤスリ使いをした76歳の若造でした。

産業奨励賞受賞

2018年02月26日 13時26分56秒 | インポート

豪華な会場が、自分には似合わない! と。

40社程の中で「一人の営み」は伝左衛門だけ。

前例が無いとのこと。

雇用なし、社会貢献度なし、経済効果なし。

審査にあたられた方の、「大きな企業も一人の営みも区別無く、が基本でした」。

これは、物凄く違和感を感じる人が多いでしょうね。

自然を重要視する事、森林環境が海の産業にも大きな影響を及ぼす。
等などが、虐められていた、子供時代には考えられませんでした。

時代が代わり、鋸需要激減に従い、廃業する鋸鍛冶屋、目立て屋。

{時代が代わり} から、{時代が意識を変え}て進んでいました。

受賞式後の交歓会で複数の審査にあたられた方に声をかけて頂きましたが、「最初から気になっていた」「会ってみたかった」「話を聞きたかった」、、、、 。

会話の中に見えたのは、紛れも無く(伝左衛門鋸工場)の現状を打破すべく行動している、更に前進を期待できるとの、御意識でした。

産業賞に応募するか否か?

幾日も考えて辿り着いた「進め!」。

この選択肢は、正しかった。

思いは、表に出してこそ、産む為の一歩になる!

受賞は<誉>と<大きな責任>と<力>を与えてくれました。



鋸のアサリ出し。其の一

2017年08月31日 17時28分32秒 | インポート
"鋸のアサリ出し 其の1。準備編" を YouTube で見る

動画の鋸は、刃渡りが 1尺3寸もあるので当然、1本1本の目の粗さは粗いので槌を正確に当てるのは容易ですが、両刃鋸のように、細かい目になると、1mm違いで叩いてはならない隣の目に当たってしまいます。
それを避ける為に姿勢を安定させてから開始します。
その辺迄を、先ずは御覧下さい。

先日掲載の「19枚の目立て

2016年10月29日 10時17分53秒 | インポート

先日掲載の「19枚の目立て」 

古い鋸たちを復活させる喜びを抱いての仕事。

出費を増やすデメリットは避け、数枚は現状のまま返却。

手掛ける価値がある鋸だけを気分良く進めました。

「どんな職人さんが作ったのだろう?」 

「この部分はナゼこの形状にしたのか?」 etc

 

送られてきた状態とは見違えるルックスになった鋸達。

喜んでいるだろう。

損得無しの仕事だったから。

納品した後、メールが届いた。

喜んでくださっていることに安堵。

お墓参りに行って来た」  

鍛冶屋冥利です。

有難うございました。

 


大先輩職人さん。

2016年09月15日 17時35分54秒 | インポート

喜多方市で90歳の桶職人さんに依頼されていた鋸の目立てを済ませたので、電話連絡をしてから出向いた。

細い通りに面したガラス戸越しに仕事中の姿が見えた。

その仕事に集中していらっしゃっる姿は

実に理にかなっている姿勢と動き。

常々、思っている事ですが職人仕事には

無駄がありませんね。

 

しばらく見せて頂いていた所で気付かれてしまった。

自己紹介をすると、お茶の間に誘われた。

有名な温泉の風呂の修理を頼まれたが、

相手は「出来ないでしょうね」と

 半分諦めていたよう。

慎重にチェックをし、確証を得て寸法取りを始めたら「可能なのですか?」と。

自宅で数日仕事を進めて準備万端!

出向いて修理をし、完成!

職人として、経緯の中の気持ちが想像出来た。

 

等など、話は尽きそうもないので、再会を約束して、おいとました。

次回が楽しみになった。

 

 


船大工用の「継ぎ合わせ鋸」

2016年09月06日 16時58分03秒 | インポート

船大工が使う「継ぎ合わせ鋸」は有りますか? 

電話の主は50~60歳か。

「全く聞いたことが有りません」と答えると

じやぁ いいです」 で電話は切れた。

気になったので直ちにネットで調べてみた。

どうやら、現在販売可能な鋸の刃を「ガガリ刃」にすれば

要望に応えられたかも知れない。

折角、電話番号を調べて掛けて来た電話。

もう少し 話をして欲しかった

残念な想いの半日となってしまった!

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のこぎりの目立てを御自分でやり、、、、、失敗!

2016年04月11日 18時07分19秒 | インポート

鋸の刃を自分で目立てをしたのは良かったのですが、 

長い間に本来の目の形状

全く機能させることが出来ない状態にしてしまった。

もう、使わないからいいか!」と 思っていたが、やはり無いと困る。

目立てが出来る人を探したが見つからないで居た。

お知り合いの人から、中屋伝左衛門鋸工場が会津に有って目立てもやってもらえるよ」

 と お知り合いから聞かされて 電話を下さった。

現物を見ないと確実には見積もりも出来ないが

 「悪いことにはしませんから送ってください」と、お伝えしたら、送られてきた。

なるほど! 酷い状態だった。

「完全に施すのは経費が掛かりますが、使える程度には出来ます」と電話をして

 進めることと成った。


 

これが送られてきた状態。

目の形が変わってしまっています。 

 私も 一応は プロ ですから、使えるように 又 「安価に」を目標に!

 

下の写真を見てください。

  完全にはしませんでした。 多額になってしまいますから,,,,,

  勿論、相手の方との相談をして     決定!

  送った後で、電話を下さいました。

  充分に使えます。 安くして頂きまして有難う!」

ご本人もさることながら、鋸自身が喜んでいるように感じました。

    いがったがらし(会津弁・良かったですよ)