自分の仕事ぶりが掲載されている写真集を、
常に行き来しているスーパーの書籍棚に見つけた。
パラパラめくると、年老いた己の顔があっちこっちに。
単なる鍛冶屋風情が本に載っているなぞ、説明は出来ないが、妙な気持ちになった。
郡山市の石筵地域にスタジオを持つ、
写真家‐ 赤沼博志氏の取材を受け始めてから2年が経っていた。
小学生時代から、当時は珍しかったカメラを持ち、
中学時代には、押し入れ暗室でDPEを遊んでいた私にとっては、羨ましい!
そんな撮影道具を仕事場に持ち込まれた。
被写体になっていた私の意識は、作業進行ではなく、氏の撮影ぶりでした。
そんな初日から、氏の好ましい人柄を感じつつ、幾度もの取材~原稿の
チェックを繰り返し、「私からすれば、氏の努力の集大成」
と言いたい写真集が歴史春秋社から発刊された。
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日を改めての追加です。
取り上げてある鍛冶屋は会津に根差した
あらゆる刃物鍛冶屋であり、
いずれも強い興味を持って観られる。
僅かなきっかけとなる情報を素に、
遠路訪ねての取材の労力は如何ばかりか。
鍛冶屋として、隅っこに生きてきた者として
羞恥心無しでは居られません。
今更、やむを得ず「せめて!」と
動きたい伝左衛門は、内容に有る鋸の銘を
動画にし、Youtubeにアップしました。
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