会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

落札した大鋸を見てみた。

2019年06月26日 16時15分30秒 | #のこぎり 再活用

ネットオークションに出品されている中に、

再活用可能と思える鋸が有ったので、落札した。

ほぼ同じサイズ。目数に大きな差がありますね。

下(B)の粗さでは、挽くのに慣れないと苦労します。

それじゃぁ、上(A)で製材の世界に楽に入ります。

慣れて感じる「粗い方の効率良さを選ぶべきだったか?」。

一長一短ですから、、、、、

 

写真の書き込みが何か? 大きな違いが「有った!」のです。

茶色のライン内に、異なる鋼材を継いだ痕が見えます。

赤丸部分、線の刃側が ハガネで青丸側が軟鉄です。(B)鋸は刃先だけを焼き入れ。

  

継ぎ目が見えています。

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刃部を拡大。

  

上の刃尻に、変なのが見えていますね。

どうしたら、こうなるのか?

異様にえぐられた箇所を無くさないでも、使用には支障ないですね。

「でも、直したい!」と頑張る人が進めるのは 楽しい!! から。

完了したら、気持ちがいいでしょうね!


涼しくなったら、楽しもうかな。

 


素人が本職に手直し要請するとは!

2019年06月17日 12時41分49秒 | 日記

既投稿記事、映画監督・フリーカメラマンの 大西暢夫氏の取材を受けた。

仕事場を離れる際に「PDFを送るので見てください」。

「プリントした原稿を送り、訂・修正を依頼する事が多いのですが、

今回はPDFを使えるので助かります。」と おっしゃって帰路につかれた。

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過日、メールに添付されて届いた。

伝左衛門が上から目線で発している文言!

全体から推測して、明らかに”役作り”されている。

人間性を勘違いされる恐れがあるが、他の箇所で本質が表現されているならば

「””を引き受けてもいいだろう。」と恐れ多くも幾つかの要望を提言した。

 

その日のうちに、大きく手直しされたPDFが届いた。(恐縮)

私の気持ちを完全に理解して下さったからこそ!の内容になっていた。

「いい人で良かった!」・「日本語の魅力は大きい!」

そんな想いを得られたのは、数日前でした。 今 「やっとPCに向かえた」。


強いサビだらけの窓鋸を,,,

2019年06月12日 13時41分39秒 | #のこぎり 再活用

「手に入れた窓鋸を使えるか?否か?見てほしい」と

メール添付があってから、幾度かのメール交換。

既に割れている箇所があり、錆が入り込んでれば割れる。

目の箇所だったら、折れる。

それを覚悟で、先ずは全体の錆除去。

 

過日、送られてきた写真が 3枚。

鋸身の地肌がキレイ! 労力に 金メダルを!

そして損傷が無かった、会津鍛冶屋制作の鋸にも 金メダル!

このバームクーヘンは独りでは食べきれませんね。

ヤスリを使う前の写真が 下。                      

そして、ヤスリを使った後が、こう。                         

Youtubeの動画を参考にして頑張ったヤスリ使い。

切れるようには、なったでしょうね。

しかし 未だ刃物らしさに欠けていますね。

目立てを楽しんでいる貴方は、ポイントを何ヶ所も見付けたでしょう?

この写真の送り主 N氏に指摘したのは「ガガリ刃を他の刃先より少しだけ低く」だけ。

その他は今後の進める中で知ることになるでしょう。

楽しみです。

 

 


小学生時代に在った 鋸鍛冶屋

2019年06月01日 13時40分55秒 | #のこぎり 再活用
私の近所に、町内会長でもあった 鋸鍛冶屋さんがいらっしゃった。
 
苗字を 太田さん。
 懐かしい顔が思い出される。 半世紀以上も経ったのに!
 
 この中に見つけた「中屋捷吉作
刃渡り 1尺8寸の横挽き鋸。
一般に手に入りにくいのは縦挽きだろうから、意のまま「縦挽き」へと進めた。
 
 
 
 
写真下)目の断面が台形になっているのは、鑢を斜めに当てているからなので、
 その箇所を完全に失くさねばなりませんので、当然!刃先は減らす事になります。
下刃の角度を見てください。 このままだと ” 反った目 ”になり、挽いた時に引っ掛かりが
弱いので木材に喰い込みません。
従って、この写真で言うと「根元は左方向に強く擦りこむ」必要があります。
右側に傾かせます。
下刃の角度が異なっているのが、分かります。
様子を見ながら、何度も ヒッコキをやります。
頭部になる程、「掛かり目」になります。
挽いた時に、浮き上がっては何にも成りませんものね。
 
こうして完了させた、先人「中屋捷吉」作の横挽き鋸が、縦挽き鋸に生まれ変わりました。
あとは、、、、
過日、オークション出品し、落札された再生品と同様に
鋸の価値がわかる方の目に留まる事を祈りましょう、太田さん!