「未だ、仕上がってないので販売出来ません」
見知らぬ人が来宅し、伐採用の鋸を求められた。
漠然とした要求なので数点を質問し、ようやく納得。
インターネットには縁がなく、知人からの情報で喜多方市からの来宅。
来客中だったが、要望に応える事が出来るか?
在庫不足で不安ながら、仕事場に移って頂いた。
数枚の鋸が目に入った途端に、「オーっ」と声が上がった。
「あぁ! これ、これ!」と指差したのは、改良マド鋸でした。
現在は江戸刃腰鋸を使っている。
対象木材サイズを尋ねると、40~50cm程との事。
尺3寸でも対応出来るが、山仕事が多い様なので、捜してみると尺6寸窓鋸が有った。
取り出すと「あっ! いい!」。
改良マド鋸よりも隙間が広いデメリットについて解説し、杉丸太を試し切りして貰った。
(งД)งシャー! シャーッ!と気持ち良く鋸身が機能した。
この鋸の嫁ぎ先に不安無し!
では、と鋸身のチェックに移った。
残念ながら、未だ、仕上がってなかった。
狂い取りから本目立て迄を進める必要があった。
喜多方なら近いから明日以降に再来をお願いしたら、了承して下さった。
翌日、狂い取りの後、写真のアサリ出しからの本目立てを済ませ、約束の時間に手渡し出来た。
話の中で、喜多方に吸収(?)された高郷からの来宅と判明!
近くは無い!
山あいの路をクネクネと軽自動車で二度の往復にしてしまった。
責任は無いとは言え、気が重い。
己を楽にする為に、値引き。
お互いに良いのだから、、、、。
鋸が役立つ道具でありますよう!