会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

鋸の状態を報せたい・・・

2020年03月23日 15時04分14秒 | 鋸目立て

~~~~~~~~~~~~~

依頼を受けた枝切り鋸を目立てし、その動画をyputubeにアップした。

「手順のみの動画」 は、ココ。

二枚の良し悪しが顕著だったので、使い分けをしてもらおうと考えていた。

、、、で 、、、

受け取りに来宅した方に説明をし始めたところ、「アッ 動画を見たので分かりました」との言葉。

アップロードして二日目だった。

おかしな話だが、二日もあったら知られるのは常識でしたが、うかつに 「もう 知ってるの ?」と直感。

実生活の場とネットの世界を一緒に過ごしているんだなぁ 。 こんがらがっている!

出来の悪い方の鋸を、それなりの使い方にしてもらうことで落着。

----------------------

物置に在ったからと、新たに二枚の腰鋸を持参し、チェック依頼。

 頭部が折れて、短くなっている鋸が気になった。

目のサイズが刃渡り全て同じ粗さ。

そして、首の形が珍しい!

 両刃鋸タイプの、手が直ぐ柄だったのを、

曲げ加工を施したかのように見える。 面白い推測。

鋸身の厚みが ぶ厚い! 「もしや玉鋼か?」 ヤスリ使いが楽しみに。

もう一枚は、薄造り。 狂いが酷い!

曲りは当然で、効率良く進めるには如何に?

考えるまでもなかった。 詰まり が凄かったから。

左は頭部。 右は その手前部 

中央を延ばす為に、丸鎚を使ったが、同時に捻じれが在るので ハ鎚使いも。

頭部は 赤い線のように叩くが、その直ぐの元部は 赤い線に叩く。

捻じれの酷さが想像できるでしょう。

 

鎚使いを重ねる毎に、全体が落ち着いてくるのを感じる面白さ。

--------------------

目立ても、チョット 難儀。

お父さん任せだったが、今は自分がやらなければならなくなった、敷地管理。

小屋の中を捜して見付けた鋸。「研がないと !」 とネット調べでヒットした動画

自分でやろう! とした気持ちは簡単に「ついえた」との事。

なので こんな近くに鋸鍛冶屋が在ったのかと持参したのが先の枝切り。

今回の鋸は、先の枝切り鋸よりも長期間眠っていたので、刃部には厚いサビ。

このままでヤスリを使うと、ヤスリが目詰まりするので、切れなくなったヤスリで軽く擦る。

 

 左を → 右程度に 

ヒッコキで太くなった目は細くしてから、アサリ出しへ。

 

そして「玉鋼か?!」の 刃磨り工程でした。

 残念ながら、玉鋼に あらず! でした。

今後の管理に不手際が無ければ、次世代まで使えます。

「伝左衛門が居なくなったら、自分で目立てを ! 」

首をかしげていました。 磐梯山麓の小さな町の住人様でした。

=================

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿