YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

仕事と部屋探し~日本大使館は行き辛い所だ

2021-09-17 09:14:45 |  「YOSHIの果てしない旅」 第6章 ロンドン滞在
・昭和43年9月17日(火)曇り(日本大使館は行き辛い所だ)
 ウェールズ滞在中、ダディに、「ワーク パミッション(労働許可証)の取得や滞在期間延長をしてもらうには如何したらよいか」尋ねたら、「日本大使館へ行ったら良いのでは」と教えてくれた。
私は、両方とも日本大使館と関係ないと思ったが、取り敢えず行って尋ねる事にした。そうしたら大使館員は、「労働許可証や滞在期間延長は、日本大使館ではしていない」と素っ気ない返事が返って来た。それはあたかも、『貧乏旅行者が大使館に迷惑を掛けに来るな』と言った様な顔色、露骨な態度がありありであった。
「それでは如何したら、何処へいったら労働許可証や滞在期間延長をして貰えるのですか」と私は尋ねた。
「雇い主の労働証明書と労働許可申請書をイギリス政府(移民局)に提出し、労働許可と滞在期間を延長して貰ったら」と・・・。私は成る程と思い、大使館員に感謝の意を表し、館を出た。
それにしても館員の態度、言葉使いが無礼であった。日本大使館は私のような若造、金欠旅行者にとって、入り辛い所であった。
私が思うに、実際にお金に困って大使館に泣き付いて来る旅行者、或は無理な事を申し出る旅行者が多いかもしれなかった。しかし、私は善良な日本国民の1人で大使館に迷惑を掛けている訳ではないし、あんなぞんざいな態度を受ける覚えはないのだ、と少し腹が立った。そんな事を言っても、トライして良かったと思った。考え悩むよりは、まず行動に移す方が大事、と分かった。
それでは仕事を探すのが先決だと考え昨日、カナダ人に教えて貰ったピカデリー サーカス付近の職業斡旋所を探したが、見付からなかった。探し疲れたので明日又、探す事にした。
 夜、シーラの所へ行ったら、友達から手紙が届いていた。日本語に飢えている私にとって、友達からの手紙は嬉しかった。


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