皆様、お久しぶりです。
長くこのブログも空けてしまっていましたが、
仕事の多忙シーズンも無事に落ち着き、
7月からまたこうして活動や作品を載せていこうと思います。
さて、
実は仕事が忙しくなる前から参加していた活動がありまして、
こちらを4月から順番に記録として投稿していこうと思います。
それが、保育とアートの関わり方、
幼児教育に芸術を取り入れる活動
『アトリエリスタが参加する保育を目指して』です。
私も参加している地元沼津市のアート団体『EN』。
その新プロジェクトとして立ち上がりました。
そこに舞い込んできた話が、
沼津市 認定こども園『 春の木幼稚園 』の
旧園舎建て替えの話。
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大きな体育館がある園舎は
数十年と経っている建物だけに、老朽化が進み、
劣化・雨漏り・ヒビなど、認定こども園として衛生面からも建て替えることに。
その中でも園長先生はじめ先生方が一番困っていたのが、
卒園児の残してくれた沢山の作品。
それもただの模造紙のような作品ではなく。。。
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大型の油絵 149cm×259cm
142cm×497cm
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実に 70点以上もの作品が、飾られることもなく
静かに雨漏りする部屋に保管してあったのです。
部屋でこの作品群を見た時には
6歳児が描いたとは思えないクオリティーの高さと
長年・毎年が貯まった作品の量に
ただ驚いていました。
と同時に、
建て替えに伴い、やむなく処分されると聞いた時は
とても寂しい気持ちにもなりました。
作品はどれもしっかりと額装されていて、
裏には卒業年度・タイトル・描いた園児達の名前があり
雨漏りしている部屋にあったにも関わらず
カビ1つ・破損もなく、全て良好な状態で保管されていました。
そこでENのプロジェクトチームと
手を上げてくれた外部アーティストと意見しながら、企画を考えることに。
- 旧園舎内で大型油絵を展示する
- 在園児たちと旧園舎で最後の思い出作り
「取り壊される園舎でワザワザ思い出を作らなくても。。。」
「せっかく思い出を作っても壊されるのは、残酷ではないか。。。」
実際に幼稚園の先生から頂いた意見です。
ですが、私たちが求めているのは
子供たちの興味や芸術表現をサポートすること。
結果やゴールよりもプロセスを大事にし、素材やテーマ(事実)から一緒に学び、
共同作業における多様性を受け入れる心を育んでいってもらえるようにすることです。
私たちは子供達に芸術を教えるのではなく、
一緒に考え、体を動かして感動を共有する活動です。
「こんなモノを用意したので、これを使って楽しく遊ぼう!!」みたいな、
そんな大きな友達感覚です。
このプロジェクトのメインは『園児=子供たち』です。
数年前から在園児は油絵制作を行っておらず、
たくさんの卒園生の作品の存在ももちろん知らなかったと思います。
この大量の作品を見た時、
園児たちは何を感じるのだろうか。。。
また、今までお世話になって当たり前に使っていた建物と
お別れをすることで、何かを感じたりするのだろうか。。。
その答えは体験した園児たち個々に違うと思います。
それで良いと思うのです。
そんなプロジェクトです。
さあ、前置きが長くなってしまいましたが、
次回投稿ではそんな思い出作り企画を載せます。
(これがまた楽しかったんですよ♪www)
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< 企画情報 >
『 旧園舎お別れweek 』
期間: 7月4日(土)〜7月10日(金)→ 10:00〜16:00
* 平日は保育中ですが展示は見られます
*駐車スペースが少ないので乗り合い等のご協力をお願いします
*14:00〜15:00は駐車場混雑が予想されます
最終日: 7月11日(土)→ 13:00〜17:00
場所: 沼津市認定こども園 春の木幼稚園
(静岡県沼津市東椎路1547-1)
お問い合わせ: 055-923-5445
https://harunoki.com
園内に展示している作品の里親を募集しています。
・作品の運び出し、搬入搬出を自身でできる方
・長く展示して頂ける方
作品代は取りません。
出来るだけ多くの里親が見つかることを祈っております。