名邑十寸雄の手帖 Note of Namura Tokio

詩人・小説家、名邑十寸雄の推理小噺・怪談ジョーク・演繹推理論・映画評・文学論。「抱腹絶倒」と熱狂的な大反響。

スクリューボール・ジョーク 4題

2013年07月31日 | 日記
幸運な交通事故風 スクリューボール・ジョーク

自転車が、歩いている男にぶち当たってしまった。
「大丈夫かい」
「今日は付いてない。腰を打ってしまった」
「幸運だったね。僕の本業は、トラックの運転手なんだ」

進化論に対する疑念風 スクリューボール・ジョーク

「猿の鼻の穴は、何故あんなに大きくなってしまったのだろう」
「指が大きいからさ」
「すると、辻褄の合わない事がある。僕のサイズは、彼女よりかなり小さいんだ」

クリスマスの記念風 スクリューボール・ジョーク

「今日はクリスマスだ。新婚旅行以来、旅をしていない。何処か行きたい処があるかい」
「今までの人生で、一度も行った事のない新鮮な感銘を覚える場所がいいわ」
「それなら、教会に行こう」

クリスマスのシャンペン風 スクリューボール・ジョーク

「外に繋いでおいた馬が消えた。俺は、ビールを一杯呑む。その間に馬が戻らない場合には、このバーにいる全員に俺が何をしでかすか思い知らせてやる」
「バーテンが口を挟むのも気が引けますが、繋ぎ忘れたんじゃないですか」
見ると、無人の馬が一頭砂漠の中を走り去って行く。
「俺達は、指名手配中のお尋ね者ばかりだ」という男達数名が、ライフルの銃身を男の頭に突き付けて素早く拳銃を抜き取った。
「お前がここにいる全員に何をしでかすか、是非聞かせて貰いたい」
「クリスマスですから、皆さんにシャンペンをおごります」
「有り金全部だろうな」
「当然です」
「それから、どうする」
「今の状況から判断すると、隣の町まで歩いて行く他ないでしょうね」

(C)名邑十寸雄(なむらときお)

著書の紹介
http://chimoji.chigensya.jp/index.html
コメント
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